それでも僕らが定住する理由

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それでも僕らが定住する理由

「世界中どこだって生きていける。」

それは、500日かけて世界一周をした僕たち夫婦の意見でした。

 

旅の途中、本気で「世界中のどんな場所でも生きていける。」そう思っていました。

そんなことを言っていた僕たちが選んだのは長野県での暮らし。

なんで長野なの?と聞かれることが多いのですが、そこに大した理由なんてなくて、

その場所に知り合いがいて、行ってみたら気持ちのいい場所だったから。

 

500日のノマド生活を経て思ったのは、

「どこでも行きていけるけど、一つの場所で生きていくのも嫌いじゃない。」ってこと。

最近は「旅しながら生きる」とか「暮らすように旅をする」みたいなほんわかしたキーワードが流行っているけど、

実際に「旅しながら生きる」のは大変だったし、「暮らすように旅する」のもやってると飽きがきた。

3ヶ月間グアテマラに「暮らすような旅」をしていた僕が言うのだから間違いありません。

そこで僕らが思ったのは「やっぱり定住したいね」ってこと。

初めて食べる物が好きか嫌いかわからないように、その場所に住んでみないと好きか嫌いかわかりません。

どこにでも暮らせるこの時代に、一つの場所に根付いて暮らすことを息苦しく感じる人もいると思います。

地方で暮らしてみると、東京では感じたことのないストレスが存在しているのは間違いないけれど、

そのストレスと紙一重の部分にある魅力を見つけてしまったのです。

気を抜くと誰もが批評家になってしまう今だからこそ、

自分がプレーヤーにならないと何もはじまらない場所を選ぶことに意味を感じているのです。

すこし前までは、選択肢を広げることに喜びや希望を持っていたけれど、

最近は選択肢が狭まることに喜びや将来の希望を感じます。

それは、少しずつ人生で注ぐことができるエネルギーの限界値を感じているからなのかもしれません。

これを諦め呼ぶかのか、進歩と呼ぶのかは人によって異なりますが。

 

一度で完璧な方法を見つけることが理想なのかもしれないけれど、

僕は紆余曲折を経て人生で4回目ぐらいのスタートラインに立ちました。(生まれて、就職して、旅に出て、長野で暮らす)

とにかく、僕は「やってみる」。

短期的にはネガティブなことも、「変化」という人生を深い味にするスパイスを与えてくれるのは「経験」だけだから。

僕は常に新しい一歩を踏み出す。

これからも一筋縄ではいかない人生を行きていくと思うけど、

そんな面倒くさい生き方に心が踊るのです。

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keiki
Keiki Ishikawa,1987年生まれ。東京生まれ東京育ちの東京っ子。テンションの振れ幅が広いが、基本的にローテンションなことが多く、一週間ほど家にこもっても苦にならない精神力を持っている。大学卒業後、地方銀行に勤務。妻と出会い退職・世界一周を決意。500日間の世界一周を経て現在に至る。