正統派の正統派による正統派のためのぼったくり。

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正統派の正統派による正統派のためのぼったくり。

ようやく正統派にも慣れてきて街中で出会っても普通にスルーするようになりました。

慣れって怖いです。

街を歩く正統派。
街を歩く正統派。

 

さて。今日もイスラエルの街中を歩きます。

今日の目的はダビデ王の墓です。(ダビデは旧約聖書においてイスラエル王国の2代目の統治者)

※このダビデ王とはミケランジェロの代表作であるダビデ像のモデル。

出典:wikipedia
出典:wikipedia

こちらはダビデ王の眠る墓として多くの人が訪問する場所です。

 

わかりにくい場所にあります。
入り組んでいて、わかりにくい場所にあります。

_DSC5764 (1024x683)
こちらがダビデ王の墓のエントランス。

僕らもこちらの場所を見に行きました。

入口を入ると男女に分かれた入り口。

イスラム教やユダヤ教の宗教施設では入口が異なるのはよくあることです。

それぞれ別の入口に向かって進んでいきます。

 

中に入る前に『キッパ』という帽子をかぶります。まるで水泳用キャップのようですが、ユダヤ教では神に対して頭を隠すことで、神に対しての謙遜の意思を表す意味があるとの事です。(wiki参照)

ちなみにこの『キッパ』は入口で無料で配布されています。

この時既に罠にかかっているとは知らずに…

 

中に入ると正統派風の男が僕に近づいてきます。

『コンニチワ!トウキヨウ?オオサカ?

私は日本人が大好きです。』

とイスラエルで初めてこんなにたくさんの日本語を聞きます。

『トウキョウ』

と僕も気軽に答えます。

そしてダビデ王の墓に向けて進みます。

どう失敗してもでもたどり着ける狭い通路の道のりを必死にリードしてくれます。

そんなに気にせず一緒に歩きます。

 

すると中では正統派男子たちによる不思議な歌とダンスが繰り広げられています。

正統派の彼らは正当なことしかしないと思っていた僕は面食らいます。

(こ、これは…見てはいけない光景な気がする。)

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_DSC5761 (1024x683)_DSC5763 (1024x683) 大人も子供もいます。混雑してます。

 

更に奥に進むとダビデ王の墓があり、その前で子供の正統派…

つまり正統派チルドレンがお祈りをしています。

あまりの場違い感と、サイズ感のおかしい『キッパ』を被った僕はそわそわです。

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祈りで横で写真を撮られる僕。うきすぎてたじろいでます。
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『キッパ』を被るというよりのせてます。この顔は早く帰りたい顔です。お見知りおきを。

するとベタな日本語を話す正統派風の男が

『ここがダビデ王の墓だ。今から祈るから君の父と母の名前を教えてくれ』

と言ってきます。

僕もあまりに厳かな雰囲気にのまれて素直に両親の名前を教えます。

すると正統派風の男はちぎったノートにヘブライ語で両親の名前と思われるものを書き、ダビデ王の墓の前で祈り始めました。

僕はその時うかつにも

(おぉ!これがユダヤ教の祈りか!こんなに近くで見れるなんて!)

と思っていました。

そして無理やりよくわからない言葉を復唱させられます。

正統派風『○☆%&§ΘΛΣΦμη』

『○☆%&§ΘΛΣΦμη』

全く意味が分かりません。

最後に正統派の男が

『アーメン』

僕にもこれはわかって

今までの人生で「アーメン」と言ったことより、「そうめん」を食べたことのほうが多い僕が説得力のない

『あーめん』

で締め括ります。

いやいや。よくわからないけどいい経験だったな。さて、帰るか…

と思ったその時、正統派風の男からまさかの言葉が…

正統派風『donation』

『どねーしょん?』

すると彼は手に持っていたユダヤ教のバイブルを開きます。

するとそこには…

まさかの

100シュケル札(約3,200円)が挟まっているではないですか!!

 

神聖な聖書に欲の化身を挟み込むなんて異教徒に違いない!

『司教!異教徒が紛れ込んでますよー!!!』

 

…と思ったが僕のほうがよっぽど異教徒なのでやめました。

(こいつ不純な正統派だな…)

 

すると案の定…

正統派風『donation』

『はっ?』

正統派風『donation』

頭を下げながらの静かな寄付依頼です。

 

『あ!これ地球の歩き方の【私はこうやって騙された】のコーナーで見たことある!』

ってぐらいベタなぼったくりです。

この旅でも相当引っかかってます。

基本こういったタイプのぼったくりは無視するに限ります。

 

が、しかし今回に限っては周りに大量の正統派チルドレンが。

この正統派チルドレンはあまり外国人に慣れていない様でお祈りしながら必死にこっちをチラ見してきます。

 

周りはみんな正統派。

28歳。異教徒。住所不定無職の僕は完全に不正統派。

 

日本人=いいやつ(金持ち)

という定義と常に戦い続けないといけない僕らの負けられない戦いがそこにはありました。

 

しかし沢山の子供たちにチラ見されている僕の右手は自然にポケットに入っている財布に向かって動いていました。

そして財布の中身を見ると丁度100シュケル(3,200円)が…

僕は黙ってその100シュケルを取って正統派風の男に手渡します。

 

そして

『change please』=『お釣りちょうだい』

 

と言って70シュケルのお釣りをもらいました。

こういったタイプのぼったくりで初めて『お釣り』という成果を得ることができました。

試合に負けて勝負に勝ちました。

 

祈りを捧げている正統派チルドレン達に…

(え?お釣り請求してる?正統派じゃねえな…)とか思われていないか心配でなりませんがね。

そんなことは気にしません。

_DSC5760 (1024x683)
こちらが正統派風の彼です。シャッターを押すのが遅すぎて『ちょ!』ってなってます。

普通に考えれば完全にぼったくりです。

インドだったら確実に払っていません。

しかし。

今回は正統派のプレッシャーに僕の中のリトルケイキが負けました。

これは今後の旅の伸びシロだと思っています。

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 1 )
  1. by ぐちけん

    世界にはいろいろな商売があるね。
    正統派の彼が1日いくら稼いでるか興味を持った(笑)

    ぐちけん

    • by porori

      たぶん、けーきみたいな人の良さそうな人を狙ってなかなか稼いでそうですね。しかも、彼らは祈ってるだけで、国からお金をもらって生きているので、お小遣い的な感じだろうね。ひどいなー。

  1. […] 正統派の男に騙されたぐらいです。 […]

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