keiki

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普通に大学をでて、普通に就職して、普通に働いていた。

仕事も楽しかったし、やりがいもあった。

会社の仲間にも恵まれていた。

土日も充実していた。

でもなにか足りなかった。

普通のサラリーマンになりたくなかった。

世界を見たいと思った。

旅が好きだった。

だから世界一周しようと思った。

世界一周するって周りに言ったらもう戻れなくなった。

現実逃避してるだけなのかなって考えた時もあった。

仕事を辞める不安もあった。

将来への不安もあった。

でも出発を前にしてこの選択をしてよかったと思っている。

なんで世界一周行くの？

答えは決まっている。

「行きたいから行く」

ただそれだけだ。

 

Prori

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きっかけは、旦那の「世界一周に行きたい！」という一言。

「一緒に行かない？」ではなく、「行きたい！」だった。

しばらくしてから、「行ってもいい？」に変わり、

またしばらくしてから、「…一緒に行かない？」に変わった。

真面目で堅実で、安定志向な彼から出たその言葉は、実は結構衝撃的なことで、

今でもその場面を鮮明に思い出せるくらい、意外なことだった。

それから、彼の実家に行くと世界一周に関する本がたくさんあって、

本当に昔から世界一周に行きたかったんだなーと思い、なんだか嬉しかった。

一緒に行くパートナーとして、選んでくれたことが、すごく嬉しかった。

大好きな人の夢を一緒に叶えられる。

大好きな人の夢がいつの間にか自分の夢に変わる。

これほど、幸せな事はあるのだろうか。

私はそれがたまたま世界一周なだけで、本当はなんでもよかったのかもしれない。

だから、私が旅に出る理由は、

大好きな人の夢を一緒に叶えられるから、なのだと思う。