被害総額50万!セルビアで盗難にあう。

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被害総額50万!セルビアで盗難にあう。

タイトルの通り。

 

 

盗難です。

 

 

 

8月12日朝3時半の出来事。

 

 

 

全部盗まれた!!!

 

 

 

けーき氏の叫び声で目を覚ます。

 

 

え、、どういうこと!?

 

 

状況があまり把握できない。

 

 

あーーーやられた!!

 

 

崩れ落ちるように椅子に倒れこむけーき氏。

 

 

カメラが全部ない…
一眼もレンズもGoProも、アクションカメラも、Xperiaも充電器類も全部取られた…

 

 

 

 

この日は、ハンガリーからセルビアを経由して、ギリシャまで行く予定だった。

 

が、電車が2時間半の遅延で予定通り乗り継ぎができず、急遽セルビアからブルガリアに寝台列車で行くことに。

 

DSC06459

 

ヨーロッパの列車はどれも関心してしまうほど、キレイだったのに、この寝台は汚いし、こじんまりとしていて、ガラガラ。

私たちの車両は4人のボックス席が6つあるだけ、乗客はわずか6人。

車内がガラガラだったので、私たちは、2人分の席に横になって寝ていた。

 

 

 

 

事件は、朝3時半。

 

 

けーき氏の叫び声で目を覚ました私は、一瞬、何が起こっているかわからなかった。

 

 

とにかく目の前にあるけーき氏のサブバッグの中身が空っぽだ。

あんなに重い重いといいながら肌身離さず持っていた10キロものサブバッグがすっからかん。

 

IMG_0020

 

 

 

そして、隣には出入口付近に置いておいたはずの私の大きなバックパックが空いた状態である。

きちんと鍵をかけていたはずなのに、暗証番号なんて何の役にも立たず、

 

 

 

鍵は見事に切断されていた。

 

IMG_0021

 

とにかく急いで中を確認する。

中がひっちゃかめっちゃかだ。

 

こんなこともあろうかと、メインバッグに貴重品は入れないようにしていた。

中を確認すると、買ったばかりの洗顔フォームと速乾タオルが無くなっていた。

 

IMG_0019

 

生活用品?

 

これだけでよかった…

 

と思ったのも束の間。

 

 

今日に限って入れていたカメラの充電器やパソコンの充電器、変換プラグ、HDD、予備のメモリーカード、コード類一式を入れていた袋がないことに気づいた。

 

電化製品は買い替えられるけど、このHDDだけは買い替えられない。

世界でひとつだけの私だけのもの。たくさんの思い出が詰まったものだからこそ、なにより一番ショックだった。

 

幸い私は、サブバッグを枕にしていたので、貴重品は全て残っている。

でも充電器がないので、このパソコンもカメラもあと数時間の命。

もちろん、しばらくこのブログも更新できない。

 

 

とりあえず、私はこのくらいで済んだ。

 

 

問題はけーき氏だ。

 

 

私の何倍も盗難には気をつけてきたけーき氏。

 

私のゆるい貴重品の管理の仕方をいつも口うるさいくらい注意してくれていた。

私のサブバッグが守れたのは全部彼のおかげだ。

 

 

それなのに、私の100倍は注意していたはずの彼のサブバッグが空っぽ。

けーき氏のサブバッグは無惨にも空っぽの状態でトイレから発見された。

 

 

被害総額は50万程だろう。

 

 

けーき氏は、この日も最大限の注意を払い、かばんを枕にしたり、手に繋いだりしていた。

でも確かにこのスペースで寝るには態勢がきつい。寝方を変えながら、起きたり寝たりを繰り返していた。

 

 

時計を見ると2時45分。

枕にしていたサブバッグを席の横に置いて、また眠りにつく。

 

 

このほんの数十分。

 

 

たぶん、犯人は初めから私たちを狙っていたのだと思う。

 

サブバッグを手から離す瞬間をきっとずっと待っていたのだと思う。

 

ほんの数十分の油断が彼らに隙を与えてしまった。

 

 

 

犯人は男2人組。

目撃者は2人。

他の乗客は皆、寝ていた。

 

 

1人が斜めの前の席の目を覚ましていた男性に声をかける、彼が壁となり、その隙にもう1人の犯人がけーき氏のカバンを取り、トイレで中身を開けて、盗むという手段だった。

 

気付いた時には空っぽのカバンと不必要とされたノートやペン、帽子などがトイレ付近で散乱していた。

 

たまたまトイレに来たおばさんも彼らを見たらしい。

 

そして、けーき氏に伝えてくれた。

 

気付いたときにはもう遅かった。

 

 

 

唯一の救いは、後ろのパソコン入れに入れていたパソコンが気づかれなかったこととだ。

そして、幸いパスポートとお金、カード、iPhone、デジカメは身につけていたので助かった。

 

 

車内は騒然としている。

目撃者は何もできなかったことを謝ってくれた。

 

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私も目の前でそんな事が起きていても立ち向かう勇気はないと思う。

 

それに、万が一犯行現場を見つけて、立ち向かったとしたら、間違いなく身体を傷つけていたと思う。

 

頑丈な鍵を切断できるほどの凶器を持っている彼らと戦ったら、、

と考えるだけで恐ろしい。

 

 

 

どんな奴がどんな思いでこんなことをしたのか、考えるだけで言葉にならないほどの怒りや悔しさが込み上げてくる。

 

 

 

今目の前で起きていることが、悪夢だと信じたかったが、現実だとわかった今、できる限りやれることはしておかないといけない。

 

 

とにかくこの車両に犯人がいるのではないかと、周りを見渡すがそれらしき人は見当たらない。

 

 

急いで車掌に伝えるも、国境の警察に伝えろと一言。

何の役にも立たず、車掌は冷たかった。

 

 

数十分してから次の駅に停車した。

数人が降りていく、全員の荷物を確認したかったがそんなこともできなかった。

 

 

 

とりあえず、この駅にいた警察にも事情を話す。

奇跡的に英語の通じる警察だったので、真摯に対応してくれて安心した。

目撃情報や被害にあったものを事細かく説明し、メモしたり、連絡したり、海外にしてはきちんとした対応に好感が持てた。

 

 

とにかく私たちは盗難証明が欲しい。そうすれば、保険がおりると考えたからだ。

 

 

私たちが被害にあったのはセルビアなので、セルビアの盗難証明が必要なはずだが、頼りになる警察の彼が終点のソフィアまで行っていいというので、そのまま私たちはブルガリアのソフィアに着いた。

 

 

あれ、、さっき対応してくれた警察も車掌も誰もいない…

 

 

彼らはいつの間にか無言で消えていた。

 

 

きっとさっきの警察がソフィアの警察に連絡してくれているだろう。

そう信じて、警察に事情を話す。

 

 

が、私たちの期待は儚く連絡などいっさい通じていなかった。

 

 

 

あれだけ細かく説明したセルビアの警察はなんだったのだろう。

全く無駄な会話だった。また私たちは一から事情を説明する。

 

 

駅の警察も対応は冷たい。

ここでは対応できないらしく、町中の警察署を案内される。

 

 

 

 

重い荷物と暑い陽射しが更に疲労感を増す。

想定外の見知らぬ町はとても冷たい。

 

 

 

 

さすがにさっきの警察から話が通じてるだろうと思いきや、そんなはずはなく、また一から事情を説明する。

 

 

もう疲れた…

 

 

早く証明書が欲しい。

 

 

何もかもスムーズにいかない。

挙げ句の果てに、ここでも対応できないという。

 

 

まず、この警察署には英語を話せる人がいから日本大使館へ行けと言う。

そして、セルビアで起きた事件なので、ここで証明書は発行できないという。

 

 

 

もう訳がわからない。

 

たらい回しもいいとこだ。

 

 

 

とりあえず、日本大使館に電話して相談してみることに。

せめて電話だけでも貸してもらおう。

 

 

 

電話借りれますか?

 

 

ごめんなさい、できないの。

 

 

隣のホテルなら貸してくれるわ!

 

 

 

は?

 

 

 

 

この警察署に頼ることもう一生ないだろう。諦めて隣のホテルと足を運ぶ。

 

どう見ても場違いな、縁のない高級ホテル。

 

 

 

すみません、日本大使館へ電話をしたいんですけど、電話借りれますか?

 

 

あら、何か盗まれたの?

 

 

ええ。

 

 

どの大使館?

 

 

 

 

警察から流れてくる人もいるようだったので、遠慮なく電話を借りることに。

案外、優しく受け入れてくれて安心した。

 

そして無事、大使館に電話できた。

日本人の親切で丁寧な対応には感動を覚える。

 

 

このセルビアーブルガリア間の列車で同じ被害にあっている日本人も結構いるようだった。

やっぱり、私たちは初めから狙われていたのだ。

 

大使館の人に言われた通り、次に、保険会社に電話をかけることにする。

 

さっきまで笑顔で対応してくれたこのホテルのスタッフの顔が明らかに変貌した。

国際電話になるので、お金は払います、と伝え電話を借りた。

 

この電話で保険はどうにかしてくれそうなことはわかったので、ひとまず安心した。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

いくらですか?

 

 

……40ユーロです。

 

 

 

え????いくらですか?

 

 

 

 

40ユーロです。

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

意味がわからない。たった数分の電話。

それに掛け直してもらったので、実質3分くらいのはずなのに。

何度聞き直すも、申し訳なさそうに、40ユーロという。

 

 

私たちの1日の予算が一気に消える。

 

 

ひどすぎる…

 

 

なんだかんだで、その足でギリシャに着いた。

そのまままた寝台に乗り、電車とバス、フェリーを乗り継いで今は、ザキントス島にいる。

 

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こーーーーんなにキレイな海がある島!!!

 

 

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見たことも無い海の色!!キレイすぎる!!

 

 

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私たちは元気にやってます!!でも本当は、、

 

DSC06521

こんな感じです。

 

 

 

まだまだ怒りも悔しさもいろんな感情が整理できていないけれど、

この事件で改めて、常に危険と隣り合わせにいたことに気づかされた。

 

 

私たちと同じような旅のスタイルをしている人は、盗難やひったくり、ぼったくり、なんてよくある話。

そんな話を聞くたびに気を引き締めていたのだけれど、きっと、旅に慣れてきたこと、今まで何一つとして怖い思いをしてこなかったことが、気の緩みに繋がったのだと思う。

 

 

ここまでなにひとつ危険な思いをせずに半年以上旅ができたのは、本当に奇跡的なことだったのかもしれない。

 

 

無くなったものは取り戻せないけれど、10キロも身軽になったおかげで、以前より移動も楽になった。

 

しばらくはiPhoneのみの生活になるけれど、案外これひとつでなんでもできるし、もしかしたらカメラもパソコンも必要なかったのかもしれない。

 

今までパソコンを見ていた時間で空を見上げることも、海沿いで昼寝することもできる。

 

 

だから前向きに残り半年の旅を楽しんでいこうと思う。

そして、これまで以上に慎重に後悔のないように旅を続けていこうと思う。

 

 

 

 

しばらくブログはお休みしまーす!

 

その変わり、眠らせていたTwitterを復活させて、ちょこちょこリアルタイムで更新していこうとおもうので、よかったらフォローしてくださいー!

@porotaan

 

 

 

じゃ!!

 

明後日はフェリーでギリシャからイタリアへ!!

ミラノ万博に行ってきます!!

 

 

 

 

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 10 )
  • Trackbacks ( 1 )
  1. by コタキナバルの空港で会った人です

    けいき君

    やられたね(´Д` )
    実はおれもT_T
    フランクフルトに着いたその日に現金8万位とデジカメとケーブル類やられたよ。カードキー使うドミのロッカーに南京錠かけて「とりあえずちょっと飯食ってこよ」って出かけた数十分の間だったよ。
    サブバックごとやられたんだけど、警察待ってる間にやっぱり他の階のトイレにバックが落ちてるのを従業員みたいなやつが見つけてくれて、パスポートは残っててなんとか旅は続けられたけど、おれも慣れがあったんだと思う(≧∇≦)
    デジカメは買えばいいけどメモリーカードやられたのは辛かった(´Д` )
    やっぱ取られたら困るものは肌身離さず持たなきゃダメだねT_T
    おれも初心に戻りまーすw
    旅ブログが見れなくなるのは残念だけど(≧∇≦)
    それじゃこれからもくれぐれも気をつけて!

    • by keiki

      小林さん
      返事遅くなりました!
      なんと!?ロッカーに入れておいたのにですか?
      やはりこちらはドミでも油断なりませんね…
      せっかくの旅行なのに残念でしたね。お察しします。

      僕らも完全にやられてしまいました。自分の油断にがっかりです。
      同じミスが二度と起きないように前向きに旅を続けます。

  2. by じゅんやとえいみ

    けいきさん、ぽろりさん!!
    めちゃめちゃ悲しい出来事でしたね。私たち逆に8月10にブルガリアからセルビアに夜行列車で移動しました。ブログを拝見して、私たちに被害がないのは本当に運がいいだけだったなと。自分たちの危機管理の甘さを反省しました。
    機器類もさることながら、大切な写真を失ったのは本当に最悪ですね。ただ、お二人に危害がなく、無事、旅が続けられるのは不幸中の幸いですね。本当に良かったです。
    何も力になれませんが、お二人のこと応援しています!!アイスランドで会えることを楽しみにしています( ´ ▽ ` )ノ
    nonta&canta

    • by porori

      じゅんやさん、えいみさん
      ありがとうございます。ようやく充電器が購入でき、なんとかなりそうです!
      しっかり危機管理しないとですね!お互い気をつけましょう!
      いよいよ、アイスランドですね!!!お会いできるの楽しみにしてます♪

  3. けいきくん、ポロリちゃん

    大丈夫かな?その後、無事に過ごせてますか?

    私たちもアテネの地下鉄で集団スリに囲まれました。彼らは良い人を装って近づいてきます。
    財布とズボンをつなぐチェーンは切られたけどなんとか財布は死守できました。

    大変な中、更新ありがとう。同じ旅人として今一度気持ちを引き締めることができました。
    何かできることはあるかな?
    いつでも連絡してください。
    トマティーナで色々シェアしましょう!

    • by porori

      ゆかさん
      やっと充電できたので、やっと返信できます!って、5日間ずっと一緒にいましたね笑!
      いろいろと気遣っていただいてありがとうございます!!
      そして、シェフ並みの感動的なご飯ありがとうございました!
      またどこかでお会いしましょうね!いや、会いに行きます!

  4. by イクエ

    はじめまして。
    わたしたちも夫婦で世界一周してます。
    今回はとても大変で辛い思いをされましたね。
    わたしたちもペルーで盗難にあったばかりです。
    わたしたちは警察の対応が良かったのでまだマシでしたがお二人の悔しさははかりしれないものだと思います。

    盗難証明はもらえましたか?
    なにかいい方法があればいいのですが。

    電話の件も追い打ちをかけるようなショックですね。
    ご存知かもしれませんが、iPhoneをお持ちならスカイプに入っておくと緊急のときに便利です。
    数百円、クレジットカードでチャージしておくだけで格安で電話できます。
    日本への電話も1分10円いかないかもしれません。
    こちらがWi-Fiの使える場所にいればどの電話にもかけられます。
    わたしたちも保険会社や家族への連絡に使ってます。

    今回の事件のショックに負けずに今後ともご夫婦仲良く、残りの旅を楽しまれてくださいね。

    応援しています!

    • by porori

      イクエさん
      はじめまして。コメントありがとうございます。
      いつもブログ拝見してます!
      結局、盗難証明はもらえなかったのですが、保険は対応できるみたいで一安心です。
      電話の件もご丁寧にありがとうございます。無事、スカイプで連絡を取ることができました。
      イクエさんご夫婦は大丈夫でしたか?

      これからも、この経験をバネに2人で協力して、楽しく旅を続けて行こうと思います!
      いつか、どこかでお会いできたら嬉しいです。
      お互い残りの旅を楽しみましょうね。

  5. by きょん

    はじめまして!

    最初からブログ読んでます!
    盗難の記事をみて、すごく心配してます(;_;)怪我などなくて本当に良かったです!!

    お二人のブログ、いつも楽しみにしています!
    これからも応援しているので、無理せず楽しんでください!
    ブログの更新も楽しみにしてますね!!(^O^)

    • by porori

      きょんさん
      はじめまして!
      心配してくださり、ありがとうございます。
      ほんとに、身体が無事で何よりです。
      無事、必要なものも揃い、これまで通り旅が続けられそうです!
      またブログも更新していきますね。
      ありがとうございます♪

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