4000m級アカテナンゴ火山へ。地獄の6時間を超えて・・
もう、後には引き返せなくて、30分ごとくらいにあった休憩もだんだんと減ってくる。
道は、砂利道から、ぐちょぐちょの泥道まで様々。
急だった斜面はだんだんと時間が経つにつれ、穏やかな道も増え出してきた。
登り始めて20分でこの表情。
いや、私はもうこの景色で充分だよ。
ありがとう!
さようなら!
と、言いたかった開始20分。
開始1時間で、ぐったりな2人。
この時から笑顔は消える・・
生憎の天気に足下はぐちょぐちょ。
すごいジャングル。
他の人を心配する余裕はみんな無くって、ひたすら無言で足を1歩ずつ前へ出す。
想像以上の斜面にどんどん体力も奪われていく。
余裕そうだった、外人たちからも笑顔は消えて、みんな無言になっていく。
そんな中、私が諦めずに登り続けられたのは、
たぶん、一緒にペースを合わせてくれた2人がいたからだと思う。
どんな環境でもポジティブで明るいともちんは、
あ〜つらいな・・
と、思っているタイミングで、絶妙な音楽を流し出す。
あ〜〜しんどいな。。
と、思っていると、
となりのトトロ
が流れ出して、なぜか爆笑。
歩っこ〜う!歩っこ〜う!私は〜げんき〜〜〜〜!!
歩くの大好き〜〜〜!どんどん行こう〜〜!!
って、なんて能天気な歌なんだ!!
歩こう!歩こう!って、言ってるだけなのに、なんでこんなに気分がハッピーになるんだ。
うん、歩こう、歩こう!!
と思えるから不思議。
続いて、またしんどいな〜ってタイミングで、
エレクトリカルパレード
が流れ出す。
チャンチャラチャンチャン
チャラララララララ〜〜〜〜〜
このミスマッチさがたまらなくおかしい。
周りにいた外人も爆笑。
ジャパニーズクレイジーとまで呼ばれた。
でもおかげで、また少し元気になれた。
その他、ともちんのiPhoneには懐メロから、クラブミュージックから、レゲエから、アニメソングまでとにかく幅広い。
本当にしんどい山場は、ジブリを流すらしい。
このともちんの絶妙な選曲に何度も救われたことかわからない・・
すっかり消えた笑顔もだんだんと取り戻せるようになってきた。
それでも、やっぱり外人のペースには着いていけなくて、
最後尾をひたすら自分のペースで歩き続ける。
時に、しんどい時は休憩しながら。
出発から約6時間登り続け、ようやく1日目のベースキャンプに到着した。
到着した時はもう、他のみんなは到着していて、テントを張っていた。
私たちも、テントを張っていると、だんだんと日が暮れ始めた。
あ〜〜〜〜キレイだ。
あまり、天気はよくなかったけれど、
もうここは雲よりも高い場所。
標高は富士山と同じ3600mを少し超えたくらい。
記念に写真を撮ったら、こんなの・・
ひどすぎる〜〜〜〜!!!
顔切れ過ぎ。
あっという間にだんだん空も暗くなってきた。
夕日のオレンジ色と、空の青色がだんだんと濃く混ざりあって、キレイなハーモニーが生まれる。
その瞬間をずっと眺めていると、たまに隣の火山が大きな爆発音とともに、噴火して、真っ赤な溶岩を噴き出す。
やっと、これた・・
さっきまでの地獄のような6時間を忘れてしまうくらい、その夕方から夜に変わる空模様は美しくて、いつまでも眺めていられ・・
ない!!!
だって、めちゃくちゃ寒いんだもの!!
ありえないくらい、寒い。
いや、これ・・凍え死ぬんじゃないか。
ってレベル。
気がついたら、辺りは真っ暗。
電気のないここでは、な〜〜〜んにも見えない。
寒さもどんどん上昇。
これは、寒さに耐えながら、ともちんによる厳しいポージング指導のもと撮れた写真。
ええっと、かなりレアです。こういうの。
それにしても、この寒さ・・・
明日、大丈夫かな・・
あれ、ちょっと頭痛い・・?
つづく・・
**********************
このブログは、世界一周ブログランキングに参加しています!クリックして応援してね♪
COMMENTS