4000m級アカテナンゴ火山、いよいよ山頂アタックの日。

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4000m級アカテナンゴ火山、いよいよ山頂アタックの日。

ようやく、ベースキャンプに着いた私たち。

 

思っていた以上の寒さに、震え上がるレベル。

 

たしかに、このツアーに先週参加した人は、

 

 

 

マジで死ぬ程寒いから、持ってる服全て持って行った方がいいよ。

 

 

手袋も帽子も必須。なかったら、凍え死ぬよ・・

 

 

 

 

と、散々脅されたのです。

ただの脅しだと思ってました。

 

 

だって、私たち北国のアイスランドに行ってるんですもん。

あの夜より寒いわけが・・・

 

 

 

 

 

あった。

 

 

 

 

 

アイスランドより全然寒いじゃないか!!!

 

 

 

 

しかも、このテントこんなに寒いのに・・

 

 

 

夏用なんだけど!!

 

 

 

そりゃ寒い訳だ。

ガイドさん2人が炊いてくれた焚き火に集まるみんな。

 

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この焚き火から、一歩離れるとそこはもう極寒の地。

 

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カップラーメンがこんなに滲みた夜は初めて。

カップラーメンの美味さに感動。いや、温かさに感動。

 

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火ってこんなに温かいんだなぁ・・

でも、火ばかり見つめていても、もったいない。

ほら、空を見上げてみると・・

 

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すごい星空。

一眼レフを持って行くか迷った挙句、これ以上荷物を増やしたくなくて、私たちはデジカメひとつだけを持って来た。

これは、そのデジカメで撮った写真。

デジカメでこんなに星空が撮れるんです。

 

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下に広がる夜景もキレイ。

 

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それから、すぐ隣には火山。

数十分おきに噴火し、巨大な爆発音と共に真っ赤な溶岩が流れ出す。

 

 

1週間前に行った友人、村上くんが一眼レフで撮った写真がコレ。

村上くんは、本当に写真が上手!すごくない?コレ。

村上くんにレクチャー受けたいです。

とにかく、こんなにすごいんです!!!

 

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こうして、持っているヒートテックに、極暖に、ダウンに何から何まで着て、靴下2枚にニット帽に、手袋にマフラーを装備して寝袋に包まっても・・

 

 

寒い!!!

 

 

マジで、寒い!!!!

 

 

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一度寝袋に入ったらもう出れません。

いや、ともちんはモハモハ着込み過ぎて自分で寝袋のチャックを閉めらません。

 

 

こうして、寒さで時々起きながら朝を迎え・・

朝4時起床・・

 

 

4時半・・

辺りは真っ暗・・

寝袋から一歩外に出た世界は痛いくらいに寒い。

 

 

そろそろ、登頂へアタックの時間です。

持ってきていたヘッドライトを付けて・・

 

 

 

あれ、付かない!!!!!

 

 

 

昨日の夜まで付いていたのに・・・

こんなタイミングで・・・

 

 

大丈夫。もうひとつ手持ちのライトがあるから・・

 

 

 

あれ・・・

 

 

 

うそ・・・

 

 

 

こっちも付かないよ・・・

 

 

 

 

どういうこと?標高高すぎて壊れた?

真っ暗闇の中をiPhoneや、ガイドのライトを頼りにアタック開始・・

 

 

 

実は昨日の夜、ちょっと頭痛がして薬を飲んだんだけど、

また朝になって、少し頭痛がする・・

気持ち悪さは無いし、頭痛もちょっとだけだからきっと大丈夫。

 

 

 

 

いざ、真っ暗闇の中を歩き出すと・・

 

 

 

 

しんどい・・

 

 

 

 

いや、かなりしんどい・・・

 

 

 

 

まず、道が危険なくらい・・

 

 

急斜面。

 

 

滑り落ちるレベル。

おまけに真っ暗で一歩先を見るのが限界。

 

 

息はぜえぜえ上がるし、頭も痛くなってきた・・

 

 

すると、先頭にいたガイドが戻ってきて、

 

 

 

このまま山頂に登っても今日は曇っているから何も見えないよ。

雨も降るかもしれないし、テントで休んでいてもいいからね。

 

 

 

と、言う。

こうして、諦めて戻る外人さんも多かった。

 

 

 

私も頭は痛いし、息は上がるし、苦しいし、正直、かなり戻りたい。

けーき氏にも、

 

 

 

どうする?

もう、そんな辛かったら戻ってもいいよ。

 

 

 

 

と言われたけれど、ここまで来たし、最後まで3人で登りたい。

そう思って、何度も

 

 

 

大丈夫!!

 

 

 

と無理に答える。

だって、本当は戻りたいもん。

言葉では大丈夫!と言い続けているけれど、私の表情を見て、ついにけーき氏は

 

 

 

 

やっぱり、戻ろう。

あまり、無理しない方がいい。

 

体調が一番大事だから、そんなに辛いなら一緒に戻るから、もう辞めよう。

これから先でもっと体調が悪くなったらもっと大変だから。

やっぱり、一緒に戻ろう。

 

 

 

 

と言われる始末。

こんなに心配してくれてるのに、私は、

 

 

 

 

大丈夫。

 

 

 

 

の一点張り。

そう、どうしても、ここまで来たら、頂上まで辿り着きたかった。

必ず3人で。

 

 

 

泣きそうになりながら、一歩一歩ゆっくりと歩き出すと、辺りはだんだんと明るくなってきた。

もうすぐ朝がやってくる・・・

 

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