旅に出ると【価値観】が変わるか?

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旅に出ると【価値観】が変わるか?

腕時計をしなくなった。

 

会社員時代や旅行中は寝るときを除いて毎日腕時計をしていたと思う。

 

学生から会社員時代にかけて、年齢と共に高価な時計を手に入れていた。

特に深く考えてはいなかったけれど、

前よりは良いものを(高価なものを)、

前よりはいいデザインをいいブランドを意識するようになっていた。

 

それが普通の流れだと思っていたし、当たり前だと思っていた。

当時はかっこいいと思われたかったし、きっとステータスが欲しかった。

そこに機能性なんて求めていなかった。

 

長期の旅行に出るといつもG-SHOCKを使っていた。

理由は丈夫で使いやすいからだ。

デザインやステータスはどうでも良かった。むしろ目立つ時計はしたくなかった。

 

帰国してからは腕時計を必要だと感じなくなった。

ここ半年はほとんど腕時計をつけていない。

 

旅で価値観が変わるとよく言われる。

それは間違い無いと思う。

価値観が変わらないということは、今までの日常と変わらないことを繰り返しているからかもしれない。

 

自由時間の少ない観光地を巡るだけの旅は、価値観を変えにくい。

日本人同士で日本と同じ空気感で、観光地という場所だけを切り取るからだ。

 

暑いところに行けば薄着をする。

寒いところに行けば厚着をする。

 

ステータスが欲しいから高価な腕時計をつける。

タフな環境に耐えられるように機能的な腕時計をつける。

 

こんなことだって価値観の変化だと思う。

よく言う「価値観」とは、いくつもの価値観が重なって成り立っている。

旅人は長期旅行者と、短期旅行者を一瞬で見分けることができる。

それは日本でよく見る価値観が抜けているからだ。それがその人のオーラになる。

 

変化していくものが多い中で、変わらないもの。

それが自分にとっての本質。

環境が変われば必要なくなるものは、もしかしたら本質的でないのかもしれない。

 

旅は環境がどんどん変わる。

その変化が激しいからこそ、自分の本質に気づくチャンスが広がる。

 

何百年も旅が廃れない理由がそこにある。

いつの時代でも自分とっての本質に気づきを与えてくれるからだ。

 

僕らが旅で得たことはなんだろう。

最近よく考える。

 

見えてきたものと、まだ手探りなもの。そしてまだ気づけてさえいないこと。

 

僕は変化を求めている。

僕は日常に旅を求めている。

それは自分の本質をもっと知りたいからだ。

 

僕は一生旅を続けると思う。

日常という旅を。

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keiki
Keiki Ishikawa,1987年生まれ。東京生まれ東京育ちの東京っ子。テンションの振れ幅が広いが、基本的にローテンションなことが多く、一週間ほど家にこもっても苦にならない精神力を持っている。大学卒業後、地方銀行に勤務。妻と出会い退職・世界一周を決意。500日間の世界一周を経て現在に至る。

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