日本に帰ってからのおはなし・・・
家に帰るまでが旅。
そう思って、家まで2人で帰った。
成田まで行くね!という家族の迎えさえも断って、
最後まで2人で帰ってきた。
本当はそのまま築地に行って、新鮮で美味しい寿司に感動して、贅沢三昧しようかと悩んだけれど、、
やっぱり、家まで直行することにした。
だって、おうちでいつものご飯を食べたかったから。
結局、家に帰ったら、豪華すぎる、いや、今の私たちには贅沢すぎるご飯が待っていて、
もうひたすら無言で食べ続けてしまうくらい感動した。
日本の食の豊かさは涙が出るくらい素晴らしい!!
これは、感動して、硬直している様子。
これは、大好きな納豆を食べて、気絶寸然の様子。
それから、1年半毎日一緒にいた、バックパックを全部片付けた。
泥で汚れたかばんやヨレヨレの洋服を全部洗濯機に突っ込んだら、
どんなに一生懸命洗っても落ちなかった汚れが、一瞬で落ちて、しかもいい匂いがした。
それも、
ボタンひとつで!!!
アマゾンの人々がコレを見たら間違いなく腰を抜かすと思う。
きっと、もうしばらく手洗いの洗濯をすることも、
同じ服を穴があくまで着古すことも、きっとない。
ずーーーっと、ずっと、この日を心待ちにしていたのに、いざピカピカの洋服やかばんを見ると、なんだかちょっぴり寂しいくて、
何度も着続けて、嫌いになりそうだったこのボロボロの服たちが、とても大事な宝物のようにさえ思えた。
クローゼットを開ければ、洗濯された服がたくさんあって、
部屋を見渡せば、必要なモノはなんでもある。
ずっと、私には必要。と思って、置いてきたこの服やモノたちは、本当は、
ほとんど必要のないモノだってことにも気がついた。
本当に必要で、
本当に大切にするべきものは、
とっても少ないということに。
だって、本当に必要なものはバックパックに入るくらいの量しかなかったんだもの。
だから、帰国してからは、引っ越しか?くらいのレベルで家中を掃除して、大量処分。←使えそうなものはフリマアプリ『メルカリ』で売ったり・・
とにかく、今の私たちは必要最低限のモノで生きていける。
と言うより、日本のモノの過剰さが異常に見えてしまう。
久しぶりの日本の電車も、あまりの情報量(広告等)の多さに疲れちゃうくらい、モノやサービスに溢れている裕福な国だな・・・なんて、思った。
2日前までいたガラパゴスの、あのゆったりとした景色は、
いつの間にか、家や会社で密集しているコンクリートジャングルに変わっていたし、
すれ違えば、オラー!!(やぁ‼︎)と声をかけてくれた人々は、
いつの間にか、スマホ片手にイヤホンで耳を塞いでいた。
ビーサンにTシャツ姿で笑ってる人たちは、
いつの間にか、スーツに身を包んで憂鬱そうな面持ちをしているし、
耳を澄ませば、聞こえてきた海の音も鳥の声も、
すれ違う車の音に変わってしまった。
日本に帰ってきたんだな・・・
なんて、実感しながら、空を見上げたら、
つい2日前にガラパゴスで見た夕日と全く同じ夕日がそこにはあった。
怖いくらい静かな住宅街の空も、
ずーっと、ガラパゴスまで続いている。
私たちが行った国の人たちも、
時間は違くても、同じ空を見上げることができる。
あーーーそっか、世界ってひとつなんだな。
なんて、当たり前のことを思いながら、帰国1日目が終わった。
せっかくフカフカのベッドがあるのに、けーき氏はアマゾンと変わらず家のハンモックで寝てたよ。
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