あなたが『LIFE SHIFT』がするのはいつですか?

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あなたが『LIFE SHIFT』がするのはいつですか?

先日『LIFE SHIFT』という本を読みました。

タイトルは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

『LIFE SHIFT』を一言で表すと、

 

100歳時代の戦略的人生設計書。

 

先日、この本に関するイベントを偶然発見し、気になったので参加してきました!

 

『LIFE SHIFT 人生革命』 既成概念をぶっ壊す!? これからの”100年時代”をどう生き、どう働くか 緊急討論会

 

スピーカーは、孫泰蔵さん(@TaizoSon)、尾原和啓さん(@kazobara)、宮澤弦さん(ヤフー株式会社・上級執行役員)でした。

孫泰蔵さんはガンホーオンラインエンターテイメントの創業するなど多くの起業に関わってきました。現在はMISTLETOEというスタートアップに投資する会社を経営されています。ソフトバンクグループの社長孫正義さんはお兄さんです。

尾原さんは普段バリ島に住んでおり、現在までに13回転職をしている。現在は33のプロジェクトに参画中。バリ島での家賃はメイド付きで月10万円。どこでも働けるを実践している方です。

宮澤弦さんは元起業家で、ヤフー株式会社で最年少役員になった方です。

 

イベントでは『LIFE SHIFT』に関する説明や孫泰蔵さんの会社(MISTLETOE)で投資しているスタートアップ企業の紹介などをしていました。

『LIFE SHIFT』とは

未来が過去の延長線上にないと気づいている人たちに、未来の試練だけでなく可能性について知りたい人たちに、自分の現在と未来の職業選択を好ましいものにしたい人たちに、そして、長寿を厄災ではなく恩恵にできる可能性を最大限高めたいと望む人たちに向けて書いた。本書はそうした恩恵を現実化するために最初の一歩を踏み出すようあなたを誘う招待状だ。

『LIFE SHIFT』より抜粋

『LIFE SHIFT』に出てくるキーワード

・人生がスリーステージからマルチステージになる

・有形資産から無形資産へ(無形資産とはスキル・仲間・健康・変化に対して開かれた姿勢)

・一斉行進の時代が終わる

・人生が多様化する

・未来の生き方・暮らし方・働き方全ての要素が入っている本

 

この本は人によって受ける印象が違うと思います。広範囲の要素について幅広い分野について書かれています。
今日はこのイベントで印象的だった話を整理しますね!(長いです)

 

仕事について

  • 最近シリコンバレーでは名刺交換が行われず、1人の人間がいくつかのプロジェクトに関わっているケースが多数!
  • 日本社会は20世紀的な慣習が繋がっている。基本的に人間は慣れ親しんだものから変えられない。本当は世界中どこにいても仕事ができるけれど、なんとなく東京にいる人が多いのでは?
  • 分業が進みすぎて多くの人が自分にやっている仕事に手ごたえを感じなくなっている。一応給料もらってるんだけど、何やってんだろう俺?ってなる。だからこそLIFE SHIFTが話題になっている!
  • 今の日本ってみんなが「ペーパレス!」って言ってる時代に似ている。今はそんなことを誰も言わない。理由は全員がPCを持ち、それぞれの部屋にプロジェクターが備えられているから。知らず知らずに時代は変化している。次はオフィスレスの時代がくる。
  • なんでみんな東京に住むの?どうせ住むなら広くて環境が良くて家賃が安いところがいいでしょ?
  • 大企業が副業を認めない理由は①人材流失への懸念②業務に支障③社内の仕組みを変えるのが煩雑
  • これからは不確実性の時代。スペックを決めた瞬間に陳腐化する。スペックを決めようとする考え方を止めたほうがいいのかもしれない。
  • 大企業はOSを入れ替えるのが大変だからこれからの時代苦しくなる。(OSとは会社に根付く考え方)規模が小さく小回りのきく会社の方がこれからの時代は有利に戦える。
  • 今までの日本社会は全員一斉行進でうまくいっていた。しかし、その成功体験強すぎてが切り替えがうまくいかない。ちなみに今のサラリーマンという概念は戦後60年の歴史しかない。
  • フィンランドは10年前までは日本と似ている国で、多くの若者が大企業で働きたいと考えていた。しかし国を代表する大企業ノキアが数年間で一気に崩れていく様子を目の前にして国民が危機感を覚えた。結果として若者のスタートアップが多い国へと変化していった。(人口約540万人とういう少ない人数も変化が起こりやすい要因)
  • エストニアでは政府が電子化している。人口が少ないから動きが早い。小さいことがアドバンテージの実例の一つ。

 

失敗とは何か?

  • 「失敗しないためどうすればいい?」という質問をよく受ける。再起不能な失敗は死ぬことだけ。
  • 失敗は得られることだけ。うまくいかないことを全部スキップして成功して面白いですか?何にも面白くない。
  • どうしたら失敗なの?失敗の定義って何?失敗とは定義できないんです。苦労は失敗ではないんですよ。
  • 苦しい時に助けてくれる人とのつながりは一生続く。そういう仲間とは苦労している時にしか出会えない。

 

これから生き残れる人とは?

  • 過去の経験を捨て続けている人だけが、今の状況で生きられる。
  • 年をとると老害化する人と、新しいこと言い続けられる人に分かれる。それぞれの違いは過去の成功を通して物事を判断しているかどうか。
  • 過去のこだわりで失敗する。過去の経験を通して今を見るから過去から目の前のチャンスを逃してしまう。過去の経験を捨てないことがリスクになる時代。

 

投資について

  • 孫正義さん→成功してると思われてるけれどセンスないです。FacebookやTwitterへの投資機会を蹴ってMyspaceに投資しました。正直、失敗は多いしセンスもないと思います笑
  • 自分の成功体験を信じていない。ただやってみたから今がある。なので他の人に事業が成功するかのアドバイスなんてできない。
  • 投資の判断基準は一緒仕事をやりたいかやりたくないかで決めるだけ。採用についても同じです。
  • 起業家から提出された事業計画などは見ないで捨てます笑。計画通り進まないし、意味ないから。
  • ゼロから1で生まれるところじゃないと儲けられない。僕の付加価値は人が踏み込んでないとこに踏み込みつづけるが自分の価値。新しいことを生み出し続けることは難しい。

 

これからの時代に大切なこと

  • 非認知スキルが大事になってくる。(スキルはウェブ上で簡単に見つけられる)
  • 人間は脳科学的に同じ刺激に飽きる生物。
  • アリストテレスは「好き」の意味合いを二つに分けて考えていた。①like②want
  • ①likeはどんどん減っていく②wantはどんどん増えていく。つまり「好き」は長く続けることが難しい。
  • 一方で一定状態で保てる感覚は「learn」。これは減らないし増えない。100年時代に突入するこれかの時代に大切になる感覚は「learn」。
  • 今後50年で今ある半分の仕事がなくなるということは、その分人間に余裕ができるということ。危機と捉えるかチャンスと捉えるかは個人によって異なる。
  • これからの時代は依存すると辛い。依存の反対は独立ではない。依存の反対は依存する先を分散すること
  • 慣れ親しんだ仕事を変えたくないという経路依存性を取り払うこと。変化を阻害してるのは自分のマインドセット。

 

生活コスト

  • 人生でかかるコストを計算してみてほしい。漠然と不安を感じている人が多い。自分でわからないことが不安になるので一度計算してみるといい。
  • 現在は住宅に関わるコストが大きい。住宅ローンを組むと土地に縛られる。しかしこれからは移動にかかるコストが下がる世の中になっていく。「昔の人は住宅ローンとか組んで一生働いていたらしいよ…笑」という時代がやってくる。
  • 100年前は馬を買って、毎日エサあげて掃除してそれを移動手段にしていた。それが当たり前だった。今は車だけど、2030年にもっと大きなパラダイムシフトが起きている。「車を自分で運転してたらしいよ…笑」って時代がくる。

 

無形資産とは

  • 現代のラグジュアリーの考え方は、スリーベットがあってホームシアターがあって…しかしこれからの時代はいろんな経験することがラグジュアリーになる。
  • お金の価値が相対的に下がる。すると無形の資産の価値が上がっていく。だったら今のうちから無形資産に投資した方がいい。
  • 特殊な能力や、変化できるマインド、共に変化できる友人などが無形資産となる。

 

住む場所について

  • どの場所がいい場所というより、どんな人がいるのかということが肝心。移動し続けるライフスタイル(季節や環境に合わせて)をおくる人が多くなっていく。
  • 画家はインスピレーションで生きている。どうやってインスピレーションを生み出すか。そのために住む場所を考える。

 

ライフシフトするタイミングは?

  • 早い方がいいにけど、いつからでも遅くはない。
  • 年齢は関係ない。
  • 大切なのは柔軟性。前提条件は毎日のように変わっていく。

 

経験について

  • 将棋の羽生さんは

経験を積むとは引き出しが増えるので、多彩な技が繰り出せることが武器になると思われている。しかし、経験を積むことで得られたことは、選択肢を捨てるために悩む必要がなくなるということだ。

と言っている。

  • 経験は余計なことを考えずに新しいことに挑戦に集中するために必要な物。
  • 経験を新しいことに挑戦しない理由を作るために使っている人が多い。

 

『LIFE SHIFT』する上での考え方について

  • どういう背景でLIFE SHIFTしようと思うかが肝心。「周りがみんなやってる。まずいな…割りを食う可能性がある。だからLIFE SHIFTしたい!」というマインドだと幸せになれない。そういう人は「次はどうすれば良いですか?」となる。
  • 自分の足で地に立って選択する。それが大切。人間弱いから何かに頼りたくなる。しかし人生をうまくハックしたいとか、良い大学に行けば潰し聞くかな?とかそんなマインドで生きて楽しいか?
  • 「割りを食いたくないから」という考え方で行動するのはエコノミックアニマル。

 

今までの日本とこれからの日本

  • 昔は村や生まれた家が将来を決め、次は会社が将来を決めて、今は業界が将来を決めてという流れがある。しかし次の時代は自分で将来を決めなければならない。それって大変なこと。昔は許嫁という制度があった。それでも幸せだった。

 

就職活動について

  • 経団連がする企業に就活しなければいいと思う。新卒一括採用は大企業が都合のいいように作った制度。そんな制度を未だに使っている会社に勤めてどうすんの?笑
  • アメリカの学生の就職先で人気があるのはTeach for america
    MBAで習えることは大概ネットに載っている。昔はマッキンゼーに行けばその後どこでも働けたけどよかったけど今は違う。

 

教育について

  • moocというオンライン大学があるので無料でいくらでも勉強できる
  • 昔の塾はそろばんがデフォルトだったが、今では全く使わない。漢字も同じく。
    現在は英語やパソコンのスキルが必要とされているけどそれも変化していく。それよりも本質的なコミュニケーション能力の方がよっぽど大切。
  • 起業家と一般の人の違いは、自分が行動すれば世の中を変えられるという思いの有無かもしれない。
  • アメリカでは居心地のいい場所(comfort zone)をを抜け出すことに価値があると考えられている。基本的に人間は変わらない生活を望む生き物。日本は居心地の良い場所が多い。

 

まとめ

なるほど。と思わされることばかり。日本を代表する投資家の考えを聞けて素晴らしい時間でした。

『LIFE SHIFT』の内容からは脱線した内容もありましたが、それぞれの話に対する納得感の水準が非常に高かったです。

彼らの問題意識を共有することで、今後単純に起業するという考えから、これから先の時代の流れを考えた上での起業を考えようというマインドに変化も起きました。

こういったイベントに参加して刺激をもらうのもいいですね。

ゲストスピーカーの方々が言っていたことをまとめているだけなので、本人の意向とは異なる解釈をしている点もあると思いますのでご了承ください。

この内容に共感できる方、関心がある方は是非一度『LIFE SHIFT』を手に取ってみてください!!

これからの時代を考える上で大切な気づきがあるかもしれません。

 

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keiki
Keiki Ishikawa,1987年生まれ。東京生まれ東京育ちの東京っ子。テンションの振れ幅が広いが、基本的にローテンションなことが多く、一週間ほど家にこもっても苦にならない精神力を持っている。大学卒業後、地方銀行に勤務。妻と出会い退職・世界一周を決意。500日間の世界一周を経て現在に至る。

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