世界一周中2ヶ月いた国【グアテマラ】がもっと好きになった本!【おすすめ本レビュー】
本を読み終えたあと、
目を閉じるとグアテマラの風景が目の前に広がりました。
石畳の道を歩く感触。
市場の匂い。
暖かい色の民族衣装。
香り豊かなコーヒー。
この本を読んでグアテマラに戻りたくなりました。
43カ国旅した僕らが一番長く滞在した国。それがグアテマラです。
グアテマラはこれと言う観光地もないし、有名な料理もありません。
僕らが滞在したアンティグアやサンペドロララグーナは、観光地だけど地元の人の生活もよく見えます。
そんな場所って意外と少ないんです。
グアテマラにいた時に思ったのは、「普通の生活ってこんなに楽しいんだ。」ってこと。
市場に行って、ご飯作って、コーヒー飲んで、散歩して、洗濯して、みんなで話して、本を読んで、寝る。
ただそれだけなのに。
怠惰な生活なのかもしれません。
でもそんな生活をしたら、乾いていた心に潤いが戻りました。
日本にいる時は、毎日の生活が楽しいと思ったことはあまりなかったように思います。
正確にいうと、どこどこに行って楽しかった!とか、これを買ったから楽しいとか、そんなことばかり。
日々の家事なんて面倒臭いこと、省略したいことだと思っていました。
やはりグアテマラには惹きつけられる「なにか」があります。
今になってわかってきた「なにか」は、
「日常の生活って楽しいんだよ」
って気づかせてくれるきっかけだったのかもしれません。
この本を読んで、「あぁ。そういえばそうだったなぁ」って思うところがたくさんありました。
正体がつかめないグアテマラの魅力の輪郭がはっきりしてきます。
作者の片桐はいりさんの「状況を読み取り、楽しめる感性」、
素敵だなぁと思いました。
僕が感じる旅の魅力の一つは、「見ること」ではなく「感じること」。
簡単に過ぎ去ってしまうできごとを、簡単に流さず心に止める。
旅だって日常の生活だって大切なのは「感じること」。
このことを忘れて旅をしていると、「旅する」だけでは心の渇きを満たすことはできなくなります。
それと同じく日常の生活も、「生活する」だけでは心の渇きを満たすことができなくなってしまうのではないでしょうか?
大切なのは「表面的な部分を楽しむのではなく、日常から楽しみを見つける」こと。
最近はそんなことを考えているので、この本を読んで自分が考えていることを再確認できました。
この本が楽しめる方は、是非ともグアテマラに行ってください。
グアテマラが好きな人は思い出してニヤニヤしてください。
あぁもう一度グアテマラに行くたくなったなー。
久しぶりに旅したくなる本を読みました。
あ、僕にとって「世界一美しい湖」と言われる、アティトラン湖は「世界一大好きな湖」だけど、「世界一美しい湖」ではないんだよなー。
それじゃあまたー。