今いる東京は何もかもが揃い過ぎている。

不足するものが何もない。

 

 

海外で思っていた、あったらいいなぁ～！が全部そろってる。

それも恐ろしいくらいに。

 

 

 

こうやって、電気も水道もガスも建物も何もない生活を何度も経験しているからこそ、思うこの感覚。

 

 

何もかも、過剰な東京。

 

 

ビルも建物も次から次へとどんどこ建てて、もう土の見える場所なんて、ないんじゃない？

 

 

ってくらい、ここはコンクリートに覆われている。

 

 

 

 

だからこそ、改めて、このロライマの景色はとても気持ちがいい。

 

 

それは、気候とか雰囲気とか、そんなんじゃなくて、

ありのままの姿で、何億年も誰にも邪魔されず、ここにいる佇まいが気持ちよかったのかもしれない。

 

 

 

地球最古の岩盤といわれているこのロライマ。

本当の感動はまだまだこれからだった。

 

 

 

 

 

昨日の嵐が嘘みたいに、今日は空が青い。

 

 

この惑星のような、不思議な景色は、永遠にどこまでも続いていそうにも見える。

それもそのはず。

 

 

だって、ここロライマのの地上の面積は、東京ドーム962個分の広さがあるらしい。

 

 

 

空からロライマを撮影するとこんな感じ。

 

 

 

すごいね、こんなとこを歩いていたんだね。

広すぎて、よくわからないや。

 

 

 

 

地面には、昨日大量に発生した水溜りに空が映っている。

下を見ていると、

 

 

 

砂が！！！！

 

 

 

ここで初めて、砂見た！！

 

 

突如現れたこの砂地。

なんと、ここには・・・

 

 

 

 

 

クリスタル！！！！

 

 

 

 

 

がたくさん落ちているのです。

日本で買ったら、お高いアレです。

 

 

そんな高級品が、まるで、そこらの石と同等の扱いを受けて、ゴロゴロ転がっているではありませんか！！！！

 

 

これは、持って帰ろう！

 

 

これは、日本で売れるぞ！

 

 

これもいいんじゃない？

 

 

必死にクリスタルを漁るお金大好き日本人。

 

 

でも、結局邪魔になったので、

 

 

ポイっ。

 

 

そう、ここでは、こんな扱いなのです。

小石もクリスタルも区別がつきません。

 

 

 

たまにこんな大きな岩が現れたりします。

 

 

それから、どんどん進みます。

 

 

おや、雲行きが怪しい・・・

 

 

というか、辺りが真っ白に！！

 

天気の変わりやすいロライマ山頂は、晴れては、曇り、曇っては雨、止んだら晴天を繰り返す場所。仕方ないのです。

 

 

そんな場所に突如、現れた謎の巨大水溜り。

 

 

ここ、なんと、

 

 

 

 

温泉なのです！

 

 

 

 

ここ3日、ずっと川で体を洗ってきた私たち。

ずっと、この日を心待ちにしていたのです。

 

でもね、今・・・

 

 

こんなくらい寒いのよ！！！

（＊決してハゲてませんよ、本当に）

 

 

そりゃね、誰も入る人はいないよ、こんな天気じゃね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え・・・・

 

 

嘘や・・・・

 

 

！！！！！！！！！

 

 

やめなされ！！！！！

 

 

 

 

みんなが見守る中・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ふうーーー気持ちいいね。

 

 

 

ドボン・・・

 

 

 

 

ほら、ガイドのシモンだって、あのけーき氏だって、見守ってるよ。

冷たい温かい目で。

 

 

無事生還。

おかえり。

 

 

けーき氏は温泉より、クリスタルに夢中。

クリスタルで生計を立てるのは、無理だよ。

 

 

 

けんてぃはもう温泉にもクリスタルにも興味はないのよ。

今日のお昼ごはんのことを考えているのだよ、きっと。

 

 

こうして、午前中のお散歩はおしまい。

本当の感動はこれから。

 

午後は、あのロライマの端に行くよ。

これがまたね、すごいんだから。

 

 

 

 

 

 

＊2016年2月のおはなしです。