世界一周後、2年間職歴なしの人間が転職エージェントに会ってきた。

行ってきましたよ。転職エージェント。
転職エージェントってリクナビとかマイナビとかDODAとかそんなんですね。
29歳、2年間職歴なし、特技なしの人間が転職エージェントに会ってきた話をします。
そもそもなぜ今の状況になったか?
現在29歳の僕は、2年間の世界一周旅行から帰国し、起業しようと思っていました。
しかし、なかなか自分で起業する勇気がなく、
「転職するならどんなところがあるのかな?」
と思い転職エージェントに登録しました。
登録を終えると早速連絡がきて、面談しましょう!との話になりました。
転職エージェントとの面談当日
面談の日。久しぶりのスーツに懐かしさを感じながら会社へ向かいます。
受付を済ませ面談室に入ると20代後半ぐらいの女性の担当者がやってきました。
「こんにちはー足元悪い中どうもありがとうございます!」
ほのかなに緊張感のある雰囲気の中一通り挨拶をや自己紹介を済ませた後に。
「お話してる上では印象いいですね〜。で、この旅行の目的はなんだったんですか?」
(は。この質問きた…)
「はい。自分の当たり前が通じないところに行って、知らない人と会い、食べたことのないものを食べ、見たことのないものを見たかったんです。ただそれだけなんです。」
「はぁ…そうなんですか。(徐々に顔が曇りだす)
あの…語学を学んだとかボランティアをしたとかそういった大きな目的はなかったんですか?」
「大きな目的ですか?いや、ないです」
「はぁ。でも職歴に空白がある場合、その目的がはっきりしてないと難しいんですよね。
そもそも職歴がない期間が3か月を過ぎると…」
「・・・」
「では目的については置いておいて…では紹介できる求人をいくつか提案しますね」
(あ。目的なくても提案できるんだ)
「こちら、こちら、こちらと、こちら。一応すべて応募してみましょう」
「え?全部ですか?」
「そうですね。ある程度数を出してもらわないと採用は厳しいと思いますので、明日までに履歴書と志望動機、そして旅の目的を明確にしていただけますか?
1日でも空白の期間が長くなるとあなたにとって良くないんです!では明日の夕方にまた連絡しますので!」
「はぁ。ありがとうございました…」
という感じでした。
その日の夜に電話でサービス利用をやめさせていただく旨を伝えさせていただきました。
「お時間を取らせて申し訳ありませんでした。」と
面談を終えて思ったこと
担当者が言っていることは十分理解できます。
ですが、僕には自分を会社が求めるであろう人間に寄せていく形の転職活動は合いませんでした。
担当者が望んでいる言葉を言わされることが不快でした。
2年間の空白期間を「旅したかったからです」では筋が通りません。
採用する側の企業だって前職のやってきたことを判断要素にしますからね。
転職をしたいなら、自分の考えを日本社会に合わせることは必須だと思います。
会社が求められる姿にもなれないのに、いい給料で働きたいなんて考えが甘すぎました。
僕はこの面接を経て、「気持ちを隠してまで転職したくない!」と決意が強くなりました。
前職をやめた理由も、考え方の違いに納得できなかったから。
気持ちを隠して働いても同じことの繰り返しになってしまいます。
自分で仕事をするって簡単ではないけれど、僕は自分の考えに正直な仕事をしたいです。
自分の考えをもっと明確に、そして行動につなげて行きます。
おわりに
長期旅行あとは定職がない状態が続くと、どこかに後ろめたさや精神的な不安があって決断を急いでしまいます。
しかし真っ新な状態だからこそ自分に向き合わないといけないのではないでしょうか?
妻や両親には迷惑をかけますが、正直に自分のやりたいことに向き合いたいと思います。
思い返せば、旅行中は目的をもって旅をしている人もいたし、そうじゃない人もいました。
強い目的意識を持っている旅人を見ると、「何してるんだろ…俺は…」って思うこともありましが、今考えるとどっちでもいいなって思います。
僕は誰かに証明するために旅をしてたわけじゃなくて、ただ自分やりたいから旅していました。
これからの人生も「やりたいからやる」を突き通せばいいのではないでしょうか?
自分で行きていくことは簡単ではないけれど、自分らしくもがく姿もきっと素敵だと思います。
長期旅行から帰ってきたみなさん。あなたはどんな選択をしましたか?
旅した人のエネルギーを見せつけてやりましょう。
それじゃあまたー。
ガッツだぜ!!
YES!!!ガッツで乗り切ります!