2拠点生活(東京⇄長野)のススメ【良いこと・悪いこと】

スポンサーリンク

2拠点生活(東京⇄長野)のススメ【良いこと・悪いこと】

東京にお住まいの皆さん
一度は地方に移住してみたい。と思ったことはありませんか?

私は東京生まれ東京育ち、現在は長野県飯島町(飯田と伊那の間です)に住んでいます。

 

世界一周の旅を終え、あまり深く考えず漠然と憧れていた東京⇔長野の2拠点生活をスタート。

ですが、実際に生活をすると見えてくる大変な部分もたくさんありました…。

そこで今日は、7か月間の2拠点生活を経て移住をした人が2拠点生活のメリット・デメリットをまとめてみました!

今後2拠点生活や移住を考えている方の参考になればうれしいです。

 

移住を考え始めてから現在までのスケジュール

2拠点生活をするまでにかかった期間は約半年ほど。

決断するまでの速度は人によって様々ですが、現地で生活をしないとわからないことがほとんどです。

とにかく気になる場所を訪れて、地元の人に会って話してみたり、現地での時間を過ごしてみて下さい!

 

私が飯島町にはじめて訪れてから移住するまでのスケジュールは以下の通り。

今後2拠点生活を考えている人にとって参考になればと思います!

2017年2月〜
友人の紹介で飯島町を訪れ、何度か通う

2017年5月〜
町が運営するのお試し住宅を借りながら東京⇔長野の2拠点生活開始(月の10日程:長野)

2017年8月〜
長野県民になる&ワンルームの単身アパート暮らし(平日は長野・土日は東京)
長野で仕事をはじめる

2018年2月〜
妻と犬も長野に来る(東京は月に1回)

 

2拠点生活はお金がかかる!

2拠点分の住宅管理がたいへん

2拠点生活をはじめ、まず感じたのは、「2拠点を維持することの大変さ」でした。

家賃や光熱費に加えて家の清掃など…やるべきことが2倍になるわけですから当然ですね。

ですので、パートナーや仲間と一緒に2拠点生活をすることを強くオススメします!!

おまけに、都市ガスがないこの地域ではプロパンガスを利用するのでガスの価格が高い…!!

 

これが、私がお試し移住のときに借りていたトレーラーハウス。

余談ですが、トレーラーハウスに住んでからはスモールハウスの魅力に気づきました。
最近『simplife』という映画を見て心惹かれたいたところ。
「シンプルライフ」や「スモールハウス」というキーワードに関心がある方はぜひご覧ください。

「お試し住宅制度」は多くの自治体で制度が整えられているので、関心ある地域の自治体ホームページを調べてみて下さい。

参照:飯島町トレーラーハウスの詳細

地方は空き家がたくさんある

地方にはネット上に公開されている空き家の他に、情報公開されていない数多くの空き家があります。
ネットでは見つけられなくても現地で探せばイメージに近い空き家にであえると思うので、あせらず物件探しをしましょう。

参考までに飯島町のマンション家賃相場は単身用(1K)で3万~4万円、ファミリータイプ(2DK~2LDK)だと5万円から7万円程度、一軒家の賃貸相場は1万〜10万程度です。大家さんとの関係次第ではかなり安く不動産を借りることも可能です。

移動はお金と時間の両面で大変

新宿⇔飯島町のバス交通費は3時間30分で片道4,100円(10回数券を買うと片道3,100円)。バスは朝6時台から21時台まで1時間毎にあるのでとても快適です。都心からのアクセスのしやすさと費用は移住する上でとても大切。

毎週末に飯島⇔東京間を往復している時期がありましたが、時間もお金も大変でした…。

バス代だけで毎月3万円以上払っていたことも…!頻繁に行ったり来たりする2拠点生活なら片道3時間30分がギリギリ許容できる時間だと思います。

ちなみに1週間で3往復した時はこんなことを考えていました。

バスの中での時間の使い方

バス移動中はFireでAmazonプライム動画を見続けました。

車内でPC作業をすると酔うのですが、映像はいけるタイプでよかった!僕が好きな作品はこちらです。

参照:Amazonプライム会員がお得で便利過ぎる!メリットを13個、解説します。

仕事は結構ある。ただし…

地方は仕事がない!と言われますが、あれは少し間違っています。普通に仕事ありますよ。

ただし、注意しなければならいのは「選ばなければ」という点。

地方で都心のお給料を求めた途端に選択肢がなくなります。また、クリエィティブな仕事も少ないです。

職場にもよると思いますが、東京より閉鎖的な部分や多様性が認められないケースが残っている部分が多くあると感じます。

僕が利用している地域おこし協力隊という制度に関心がある方はこちらのサイトから情報収集するといいですよ!

妻はリモートで東京の仕事を長野でしています。
フリーランスやリモートワークOKの会社の方にとって2拠点生活は、生活の質を向上する良いきっかけになるのではないでしょうか。

求職活動中の方へ!ちょっと変わった【おすすめ求人サイト4選】

慣れるまでに時間が必要な生活環境

ごみの捨て方わからないし、ビンカン捨てれるの月1回ってヤバくね?

東京では注意してゴミの分別を意識したことがなかったのですが、長野に来てから日々悩んでいます。

・ごみ分別種類の多さ

・捨てられる回数の少なさ(例えばビン・カンは月に1回)

・ゴミ袋が有料(いっぱいにならないと捨てられない)

東京⇔長野の滞在のタイミングなどでもごみを捨てられないこともあり、何度かゴミ袋を東京に持って帰ったことも…

2拠点生活をする人の多くがぶつかる壁だと思いますが、工夫をしてカバーして下さい。

移住をした今は、生ゴミ乾燥機を使いこなしています。生ゴミがパリパリになるので、体積も減るしニオイもなくなります。

2拠点生活をする人のマストアイテムです。

車がないとやっていけない

2拠点生活前は、「車がなくてもなんとかなるかな??」と思っていましたが、1人1台必須です。

実験的な2拠点生活であっても車は必須ですので、調達方法が大きな課題になります。

車両代に加えて保険やメンテンナンス代、車検代に加え、冬にはスタットレスタイヤが必須なので、じわじわお金が…!

僕は移住当初、友人から車を貸していただいたので本当に助かりました。(ありがとう…!)

ご近所に「いらない車があれば譲って下さい」と声をかけると本当に譲ってもらえるのでおすすめです!

今乗っている車は、無料と5万円。どちらも絶好調!

外出する時の移動手段は常に車なので、歩く機会が減り体重が増えました。運動しないと。

知り合いがいないとツライ

「同じ目線で話せる相手がいない」って思っていた以上にしんどいことです。

僕はすぐ近くに友人がいたので良かったですが、彼がいなければ移住していなかったと思います。

同じ視点で会話ができる人の存在は、移住する上で大きな要素になります。さみしがり屋さんは事前に話せる人を見つけてから2拠点生活&移住計画を進めることをおすすめめします!

 

2拠点生活(移住をして)で良かった点

環境が豊かすぎる

環境は抜群です。両側にアルプスが一望できる伊那谷の景色は、何度見ても圧倒されます。

夜空はプラネタリウム。朝はアルプスがお出迎え。

毎日この景色を見ながら生活できるのは本当に幸せです。

おもしろいイベントたくさん

「地方って休みの日なにするの…?」

と思っていましたが、毎週末に個性的なイベントが開催されています。

主催者と参加者の距離が近いイベントが多く、個人的にとても好き。

また、車で一時間も行けば絶景ポイントもたくさんあります。

先日は蔵で行われるコンサートに行ってきました。

長野を味わいつくすにはまだまだ時間がかかりそうです。

住みたい古民家と出会えた

「いつかは古民家に住みたい」と思っている方もいるかと思います。

僕らはお試し移住期間中に地元の人に古民家に住みたい!と、話をしていたところ思い描いていた古民家と出会うことができました。格式が高すぎない身の丈に合った古民家です。大切にリノベーションしていきます!

 

地域に飛び込んでみると思っていたよりも簡単に見つかることもあるので、急がず焦らずゆとりをもっていろんな物件を検証してみてください。まずは現地のコミュニティーに入ってみることをおススメします。

参照:長野県で古民家リノベーションはじめました。

田舎でも買い物は困らない!

買い物する場所がない!と不安に思っていましたが、

車でコンビニ3分、スーパー10分、家電量販店10分、ホームセンター10分、パン屋10分、おしゃれなカフェ15分、スタバ30分。買い物で困ることはありません。

どこに行ってもすいている。これ最高。

混雑している場所に行くことがなくなります。

人混みが嫌いな人は1日も早く地方に移住することをおすすめします。

たまに東京で電車に乗ると、人と人との距離に驚きます。

ち・か・い!!!

思っていたより地域行事が少ない

「休み日はボランティアや、消防団に参加しないといけない…」そんなイメージがありました。

2拠点生活時は地域行事に参加する必要もありませんし、移住したあとも強制的に参加を求められる活動はありません。(自ら手を挙げれば参加できます)地域によっても状況が異なるので、自身のスタンスとその地域の慣習を事前に調査してみましょう。

夜18時に家にいる幸せ。

夜はすることがないので、18時には家にいます。

東京では平日18時に家にいることなんてほぼありませんでした。

自分のために使える時間や、家族との時間を大切にしたいと思っている方にとっては最高の環境です。

まとめ

2拠点生活はお金や仕事・環境面で想像以上に大変なものでしたが、それ以上に多くのことを学ぶ機会にもなりました。

今後、働き方の多様化やインフラの面で2拠点生活や移住という選択肢が今より更に身近になるのではないでしょうか。

2拠点生活を通して現地の生活を経験した上で移住をした方が、失敗したときもその後の選択肢が広がります。

後悔のないローカルライフをお過ごしください!

2拠点生活で消耗しないポイント

・知り合いがいる地域を選ぶ

・複数回現地に行って事前調査をする(地域性・周辺環境・近隣情報)

・1人で複数拠点を管理しようとしない

・宿泊施設や知り合いの家にお世話になる

・物件ありきで移住を決めない

 

こちらもあわせてどうぞ

スポンサーリンク

関連記事

keiki
Keiki Ishikawa,1987年生まれ。東京生まれ東京育ちの東京っ子。テンションの振れ幅が広いが、基本的にローテンションなことが多く、一週間ほど家にこもっても苦にならない精神力を持っている。大学卒業後、地方銀行に勤務。妻と出会い退職・世界一周を決意。500日間の世界一周を経て現在に至る。