東チベット・ラルンガルゴンパ突入【後編】

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東チベット・ラルンガルゴンパ突入【後編】

ラルンガルゴンパ2日目。

ラルンガルゴンパ突入【後編】です。

※今日は鳥葬の写真がブログ内にアップされています。自分たちで問題ない画像であると判断しましたが、心配な方は閲覧を控えて下さい。

町中では若い層達が学校のような所に向けて足を進めている。

みんな笑顔で友達と話している。

格好以外は日本の通学路と同じだ。

ATM ATMでお金を下ろす僧。お金ってどうやって稼いでいるのでしょうか…?

 

その後この町で毎日行われている鳥葬を見に移動。

この鳥葬がこのチベットで行われる理由は

  • 火葬用の木材が確保しにくい(高度が高く木が少ない)
  • 亡くなってから49日経過すると体から魂が抜けて、人間の体は抜け殻になる。

 

日本の四十九日法要と同じ位置づけなのでしょうか。

 

距離があるのでタクシーに乗る。

 

鳥葬エリアにつくと、沢山の人が鳥葬の開始を待っている。

多くは中国人。

鳥葬場既に多くの人が集まってきている。

鳥葬オブジェがたくさん。

みんなどんな気持ちでこの光景に臨むのだろうか。

周りの観光客の顔色を伺ってしまう。

この光景を見るために集まっているということを不謹慎に感じる自分がいる。

空にはたくさんのハゲワシ。鳥葬を待っている。

そして人間が見学してるエリアの後方に集まりはじめた。

最初は100羽程度でしたが、最後は数百羽。

すごい数になっていました。

ハゲワシ鳥葬のスタート時間である2時を前に徐々に鳥の数が増えていく。

ハゲワシ翼を広げると2mぐらい。想像以上に大きい。

 

遺体が運ばれてきた。

この日は全部で6体の遺体が運ばれてきた。

 

その後血の匂いを出すため、鳥が食べやすくなるように遺体を裁断化する。

まるで人形のようだ。

 遺体付近にいた人がいなくなると、一斉にハゲワシが遺体に向かって足を進める。

 

ハゲワシすごいスピードで駆け下りる。

あっという間に丘から下りてきて、ぎゃーぎゃー言いながら遺体に群がる。

 鳥葬あっという間に鳥が集まり、鳥しか見えなくなった。

 

僕らの死生観ではこの光景は理解できないし、なんかイヤだ。

 

でもこれはこの世界の現実。

 

自分の常識。世界の日常。

自分の知らない世界がまたひとつ知ることができた。

 

その後宿まで戻るが標高の影響なのか若干頭が重い。

部屋に戻ったぽろりは高山病でダウン。

頭痛&吐き気。

 

ここで問題が…

僕らは引き続き東チベットを旅する予定。

でも東チベットを旅する事は、常に高山病のリスクと隣合わせ。

もし旅を続けるなら同じぐらいの高度の場所にも滞在する必要がある。

体調を考えて成都に戻るか、東チベットの旅を続けるか…

さて。どうしよう。

 

この日の夜ご飯はスーパーで買ったカップ麺で済ます。

 ラーメン中国のカップ麺はフォーク付きなので助かる。値段は4元(約80円)

 

夜10時に部屋をノックする音。

誰かと思うと、宿のスタッフのようだ。

なんかを言っているが一つもわからない。

部屋の鍵が欲しいらしい。

寒いし、眠かったので素直に渡してしまった。

 

翌日鍵を回収する理由をニモに聞いてみたが、よくわからないとの事。

謎です。

特に問題はおきませんでした。

このホテル泊まる皆様へ。

潔く鍵を渡しましょう。

 

ぽろりに明日の体調によって、東チベット旅行の予定を決めることにして眠りについた。

 

つづく…

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keiki
Keiki Ishikawa,1987年生まれ。東京生まれ東京育ちの東京っ子。テンションの振れ幅が広いが、基本的にローテンションなことが多く、一週間ほど家にこもっても苦にならない精神力を持っている。大学卒業後、地方銀行に勤務。妻と出会い退職・世界一周を決意。500日間の世界一周を経て現在に至る。

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