東チベット・脱ラルンガルゴンパ【後編】
タシーテレー。
体調の回復したぽろりも一緒にみんなで町の中に繰り出します。
どこでご飯を食べるか相談しているとイイお店を見つけたとのこと。
ヤク料理屋さんだ。
ヤクってこれ。
標高4000mでもやっていける牛の仲間です。
なんか地元の肉は癖のある味のイメージがあったが一緒に食べてみることに。
先ず食前にバター茶をいただきます。
バター茶。
お茶にバーターを「ポチャ」ってイメージ。
密かにこれはうまくない可能性が高いと予測してました。
実際に飲んでみると…
さっぱり!!!
ホットミルクの様な味でした。
個人的にはおかわりしたくなるほど美味しかったです。
オススメです。
注文した料理はこんな感じ。
すべてヤクです。
ヤク中毒と疑われても仕方ないメニューです。
少しさっぱりしたものを…という僕らの儚い希望は一瞬で崩れ去りました。
食べてみると癖はあるものの、ラムほど強いくせではなく、美味しく食べられました。
(以前モンゴルに旅行に行った時に1週間ラムを食べ続けて、脇の下がラム臭くなった悲しい思い出があります)
こんな町にもファーストフードがあります。
彼らはフライドチキンとLサイズのコーラを注文していました。
あれだけのヤクの後にチキンをいくとはかなりの「やり手」です。
その後町中をふらふら。
一時間ぐらいあればまわれる規模ですが、市場や様々なお店があって、チベットらしさを感じることが出来ました。
色達市場。規模は小さいけど肉・野菜・乾物等色々な商品が売ってます。
野菜売り場。果物もいろいろあります。人混みの中では公開賭けカードゲーム。中国でよく見る光景。
その日の夜。
彼らの部屋に遊びに行くと…
やってました。
四川麻雀。
こちらの麻雀、字牌がありません。
そしてリーチもありません。
そしてみんなの牌捌きが半端無く早い。
そんな事よりこの麻雀どこから持ってきたのでしょうか?
彼らに聞くのを忘れてました。
標高4000mまでわざわざ持ってきたのでしょうか?
凄まじい麻雀への熱い執着心を感じます。
生まれてからずっと麻雀をやり続けている彼ら。
聞いてみると四川では特に麻雀が熱いらしい。
日本だと…かるた?花札?将棋?的な位置づけなのでしょうか。
とにかく大人から子供まで家族みんなで遊べるゲームがあるのはいいもんだ!と思いました。
今まで、たくさん英語で会話をしてくれたアシュリーも完全に僕の存在を忘れていまいた。
そして手元にはひまわりの種。
料理人がみじん切りしている音を出しながら、ひまわりの種をかじり続ける彼らの姿。
目にもとまらぬ早さで、次から次へと口にひまわりの種を運んでいく姿は圧巻です。
彼らはそのまま朝まで麻雀を続けるとのこと。
彼らの飽くなき探究心には驚かされます。
ちなみに彼らはこの日の昼にラルンガルゴンパから色達に戻ってきたのにも関わらず、お昼を食べたあとにもう一度ラルンガルゴンパに行ってました。
まるで98w杯アジア予選の北澤豪ぐらいのスタミナです。
そして翌朝5時30分に宿を出て、14時間かけて無事に成都に戻ってきました。
もともと行く予定だった、ガンゼ・リタンは行けずに残念でしたが、しっかりとチベットを感じることができたショートトリップでした。
これから向かうチベット・ラサにはどんな光景が待っているのだろうかと、期待が膨らみます。
また、今回本当にお世話人になった中国人の彼らと接していて感じた事があります。
それは彼らが壁を作らずどんどん距離を近づけてくるということ。
そして紳士で親切。
彼らを見ていると他人に対して自分で壁を作っているのかも…と感じた。
相手を知りたい、良くしたいと思う気持ち。
その表現方法がとてもストレート。
そんなストレートな姿勢が何故か羨ましく感じる。
僕はストレートに表現する能力を失くしている様な気がした。
どちらがいいのかはわからないけど、彼らの態度が素敵で素晴らしいと思ったのは間違いのない事実。
見習わなければならない点が数多くありました。
僕の中国へのイメージが大きく変化し、絶景以外にも多くのものを感じることができたショートトリップでした。
一緒に行ってくれた日本人メンバーのみんな。
そして本当にお世話になったニモ・アシュリー・アポポ・コカ。
本当にありがとうーー。
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