世界一高い場所を走る青蔵鉄道に乗ってチベットへ。

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世界一高い場所を走る青蔵鉄道に乗ってチベットへ。

 

タシデレ。

 

いよいよ宿を出て、チベットに向かいます。

早く行きたいと思い続けているうちに、宿の居心地が良すぎて出発するのがイヤになってしまいました。

 

チベットに向かう方法は、電車か飛行機です。

今回僕らは電車で向かうことになりました。

 

 

このラサへ向かう電車を青蔵鉄道といいます。

この青蔵鉄道は中国の青海省西寧からチベット自治区のラサを結ぶ総延長1,956kmの鉄道です。

この鉄道の一番の特徴は…

「世界一高い鉄道駅」「鉄道世界最高地点」を通ります。

「タングラ駅」と「タンラ峠」

その標高は5068m、5072m。

これ以上の標高の場所に電車を走らせようとする変態は強者はいないと思うので、引き続き世界一を維持するでしょう。

僕らの楽しみはこの電車から見える風景です。

特に後半は常に3000mを超える標高を走り続けます。

その際に窓から見える景色がこの鉄道の魅力の一つになっています。

ちなみに万が一の際には高山病患者に対応してくれる医者や看護師が乗っているとのこと。

(実際それっぽい人を発見できませんでした)

 

僕らが乗る電車は成都からラサまで44時間乗りっぱなしです。

先ずは20時間ほどかけて西寧に向かいます。

その後西寧からラサへ24時間かけて進みます。

この旅の最長同じ乗り物時間を20時間ほど更新です。

 いつかやってみたかった「世界の車窓から」ごっこが出来そうです。

 

今回の旅は4人のチームです。

先ずはオーストラリア人のポール。

ポールは既に9ヶ月ぐらい中国にいて中国語を勉強しているけど、わかる中国語は数字のみという達人です。

最初はいいやつだったけど…

 

続いてマレーシア人のワンさん。

彼女は旦那を国において1人で旅をするスーパー明るい姉さん。

すごく頼りになるタイプです。

 

そして僕ら。

 

ワンさんは飛行機でラサに向かっているために、ラサでの現地集合となりました。

みんな同じ宿に泊まっていたこともあり、ツアーの前からお互いの顔は知っています。

今回の鉄道移動はポールという中国の達人がいるので安心です。

 

宿を出て成都駅に向かいます。成都北

チケット

 

電車は20時45分発。

成都北駅から電車に乗りますが、電車に乗るまでの間に3回のチケット・IDチェックがあります。

パーミット無しでこの電車にのるのは潤沢な裏金が必要だと思います。

 

想像していたより厳しいチェックでした。

そのうち2回はラサに行く許可証の提出付。

電車に乗る直前に質問攻めにあい、ホームに立ち尽くすポールを見てなぜか少し悲しくなりました。

成都駅画面右側にいるのがポール。西洋人がほぼいなかったので、相当目立ちます。

無事に質問攻めから抜け出し、いよいよ乗車です。

青蔵電車では

  • 软卧(上)
  • 硬卧(中)
  • 硬座(下)

の席が有り、僕らは中の硬卧の上段席。

以前昆明から成都の電車移動の際に硬座(下・一番低いレベル)を利用している僕らは気持ちに余裕があります。

青蔵鉄道待ち焦がれたラサ行きの電車。

車内えーっと…僕の席は…っと…

車内

下…中…う…ぇ…?

自分の席について思った。

 

んっ?

たか!!!

僕らの席は皆上段です。

青蔵車内ぽろりが登るとこうなります。

ふざけてません。

青蔵車内

ぶら下がり健康器を使って身長を伸ばしている訳ではありません。

普通にベットから降りる時にこうなります。

 

実際にベットに横になると…

青蔵車内

 

せまっ!!!

リュックの高さが限界です。

当然体を起こすことはできず、ベッドの上で動くことは困難を極めます。

別途の上ではかなりの猫背で行動します。

青蔵車内隣の席のおじさん。実際に寝るとこうなる。

世界史の授業で学んだ奴隷船を思い出します。

世界史の授業がこんなところで役に立つなんて。

人生何があるかわかりません。

 

ちなみに僕らは列車のチケット購入が遅くなった為に、みんなばらばらの席。(みんな硬卧の上席)

ポールは席を見るなり「acrobat…」と落ち込んでいました。

ポールに比べて若い僕らはこんなことで文句を言っていられません。

67歳、約180cmのポールがこのはしごを登り、この場所に寝るかと思うと胸が痛みます。

 

荷物を上段まで上げ、車内をふらふらすると車掌さんが「消灯だよ」と声をかけてきます。

狭いベットに戻り静かにしていると22時に消灯となりました。

これから約二日間。長い旅になりそうです。

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keiki
Keiki Ishikawa,1987年生まれ。東京生まれ東京育ちの東京っ子。テンションの振れ幅が広いが、基本的にローテンションなことが多く、一週間ほど家にこもっても苦にならない精神力を持っている。大学卒業後、地方銀行に勤務。妻と出会い退職・世界一周を決意。500日間の世界一周を経て現在に至る。

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