私たちは、今日から「象使い」です
今日は、待ちに待った「象使い」の資格を取る日です。
転職活動でかなり有利になりそうな予感がします。
この日のために私たちは、象柄の服をカンボジアで購入し、日々脳内トレーニングをしていたのです。
それくらい楽しみにしていました。
象使いになるための手段は様々。
泊まり込みの”本気コース”と、私たちのように半日で取れる”なんちゃってコース”があります。費用も大幅に異なり、私たちは最安の35ドル!!!!!!!!
果たして、半日で1人前の象使いになれるのでしょうか。
到着すると、なんの説明も無く、すぐに象に乗ります。
椅子も着いてるし、2人だし、象使いの彼も一緒なので、安心です。
こんな感じで、楽しんでます
ほら、楽しそう。
まだこの時は、他の象乗り体験者と一緒に楽しんでいました。
これから地獄の特訓が始まるとはまだ知る由もありません。
続いて、餌をあげます。
まだ、かわいいです。
下から見るとしわくちゃです。
そのまま、象の指示の仕方を教わります。
カナダ人ご夫妻、中国人男性2人、日本の女子大生、そして私たちの7名で勉強です。
うち、資格取得を目指すのは私たち含む、日本人の3人。どうやら日本人はかなりの物好きで、資格が大好きなちょっと変わった人種なのかもしれません。
pai=進め!
pai qur=右へ
pai sai=左へ
など最低限の7つ程の単語を一瞬にして覚えます。
けーき氏は手の甲に書いてカンニングしてました。
カンニングって響き懐かしい!
で、いきなり一人で乗ります。
えええええええーーーーーー。
不安です。かなり不安です。
他の象やけーき氏の象には、まだ象使いが一緒に乗っていてくれているのに、私の象使いは、いきなり私を一人にします。彼は、かなり自由人で音楽を聞きながらの、ながら調教です。
早速、私は、習いたての象語を使わざるを得ません。
しかも、かなり腹から声をさないとこの象たちは聞いてもくれません。
これだけでかい耳してるのに聴力は弱いみたいです。
とにかく私の象モーガンはお腹が空いて、寄り道ばかりします。
しかも、平らな道より、でこぼこな道をあえて選ぶドSな象のようです。
坂を下るたびに本気で落ちそうになり、一人でギャーギャー言ってました。
でも、象から落ちても保険がでないとけーき氏が言うので必死にしがみつきます。
その様子を象使いの彼は楽しそうに見ていました。彼もドSです。
犬は飼い主に似るって言うけど、象も象使いに似るようです。
こっちは優雅に乗っています
私は、だんだん、一刻も早く象から降りたい気持ちになり始めます。
でも、本当の訓練はこれからでした。
そう、最後の試練。
象と水遊び。
早めに出発した仲間たちの悲鳴が川から聞こえてきます。
そういえば、さっき、Born=Sprayって単語を教わったような・・・
なにやら象使いの彼が上着を脱ぎ、持っていたタバコやら携帯を置きに行きます。
嫌な予感が過ります。
メコン川に到着すると、先に到着していたけーき氏の楽しそうな悲鳴が聞こえます。
ぎゃっ!!必死に象にしがみつくけーき氏
ぎゃーーーーーーー
絶対入りたくない!!!!!!!!!
だって、このメコン川超絶汚いから。
汚いのは色だけじゃない。
プカプカと浮いている巨大な物体。
これは・・・・・
象の糞!!!!!!!!!!
ぎゃーーーーーーーー
つまり、落ちたら、象の糞まみれになるわけです。
おい!!頼むからわざと象を暴れさせないでくれ!!!!!!
先に川に入っていた中国人男性は自らダイブしてました。
もはや、頭がおかしくなった模様。
けーき氏も完全に象から振り落とされ、全身象の糞まみれになり、楽しそうにしてました。
みんな、象に乗ってメコン川に入ると頭がおかしくなるようです。
私は、必死にモーガンにしがみつき、振り落とされること無く、肩までの犠牲で済みました。
なんだか謎な風景です
このツアー特に持ち物は提示されていませんでしたが、
これだけ糞まみれになるならば、着替えとタオル必須と書くべきだと思います。
タオルも着替えも無い私は、このままお昼のチキンライスを食べます。
昼食後、もう1回象に乗り、これにて訓練は終了です。
ちなみに、この最後に私が乗った象は最強に暴れん坊で、本気で振り落とされるところでした。たまたま後ろにいた象使いが押さえてくれたので助かったけど、彼がいなかったら今頃象の下敷きになって、日本に帰国していた気がします。とにかく、
私たちは、今日から「象使い」です。
ちょっと象に乗りたいなーという気分になった方は相談してください。
私たちが先導します。
でも、私は2度と象に乗らない気がしています。
履歴書に書く日が楽しみです。
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