青蔵鉄道に乗って…チベットの聖地ラサへ。
タシデレ。
今日はブログの途中途中に車窓からの眺めを挟んでいきますので、『世界の車窓から』の音楽をイメージしながらお楽しみ下さい。
以前昆明から成都まで電車に乗った際は、隣でタンを吐くおじさんに恐怖していました。
今回はというと…
前回ほど恐ろしくはありませんでした。
というのも、僕らのベットゾーンの隣に、トイレや洗面所のあるエリアがあります。
洗面台にカップ麺の落し物。洗面台が詰まって二度ほど洪水になっていました。
この青蔵鉄道に乗っている乗客は皆そのエリアでタンを吐くのです。(通路にね)
それでも「この電車…客層がいいのかも…」と思ってしまいます。
その時は絶景を見ながらそう思っていましたが完全に普通のことですね。
窓の外に広がる絶景に現実を忘れていました。
中国病に感染しています。
そして車内…
ご覧の通りかなり盛り上がっています。
44時間の長丁場なのでこんな姿が全体の9割を占めます。
贅沢ですが、絶景も見続けると飽きます。
話は変わって、中国あるあるなのですが車内のみんなが優しい。
中には恐ろしい目をしていて、
「やばい…やられる…」
と思わせる怖そうな人もいますが、大体みんなイイやつです。
僕はこの電車の中で、りんご、みかん、豆腐のお菓子?様々な物を頂きました。
みかんをくれたお兄さんは
「俺は農民だ。俺の作ったみかんを食え!!」
と言っていた気がしますが、実際はマジでなんて言ってるかわかりません。
ですがそんなやりとも旅の醍醐味です。
豆腐のお菓子もたくさんもらいました。微妙にまずくてリアクションに若干こまりました。
嫌な事も多く起きる中国ですが、それ以上にみんな優しいです。
「この国イヤだな…」と思っていても
「やっぱイイ国かも…」
と思わせてくれる不思議な国です。
車内では車内販売もあります。
こんなスタイルで販売されますが、相変わらずスパイシーな見た目の料理が並びます。
ちなみに一皿にお米、おかず2,3品で25元(500円)ぐらいです。
僕らの様な貧乏旅行者はこの車内での食事は基本カップラーメンです。
中国の長距離電車は基本お湯サーバーが装備されているので、みんなカップ麺を持ち込みます。
僕らもしっかりとカップ麺を持ち込みました。
中国ではスパイシーなカップ麺が多いのですが、日清のカップヌードルをチョイスしたので、かなり安心です。
日本の味がします。
中国で日本の味が欲しくなったら、これが一番手っ取り早いです。
ちなみにこの電車内には酸素吸引口がついています。
この電車、標高が高い所になるとチューブで酸素吸引が出来るらしい…
急に車掌さんがやってきて、その吸引口をいじると派手めに「プシュー」って音が…
2人でこれは酸素なのか?という首脳会議を行った後、とりあえず吸ってみることに。
なんか、爽やかになった気がする…
外の風景と組み合わさり、更に爽やかな気分になります。
これが中国スタイルです。
みんな騙されましたね。
そんなはずはありません。
必死に酸素を吸おうといている僕らの姿に、車掌さんが結構笑っていました。
欲しい人は車掌さんにお願いすると、ちゃんとチューブをもらえます。
かなり恥ずかしいです。
昨日のブログにも書きましたが、この電車は世界一高い場所(5072m)を走ります。
『地球の歩き方』に車内の電光掲示板に常に標高の表示があると書いてありました。
44時間ずっと「にーはお。ようこそ快適な旅へ!」的な表示が続きます。
その瞬間をカメラに抑えようと張り切っていましたが、僕らの乗った車両(前後の車両を含めて)は全く表示がなく、気づいた時には既に世界一高い駅を通り過ぎていました。
現在の標高がわかるものを持っていったほうがいいと思います。
ちなみに、iPhoneのGPSは途中から動かなくなってしまって現在位置を見逃しました。
世界一高い駅を過ぎた後、車掌さんが湖や、山脈について教えてくれました。
こちらはニェンチェンタンラ山脈。最高峰は7162m。こちらはツォナ湖。水が青いです。
こちらはラサ前に止まる最後の駅で。
駅のホームで写真を取るために少し走ったら、かなり息が上がりました。
あとで調べてみたら、こちらの那曲の標高は4482mでした。
写真撮影の際は気をつけましょう。
44時乗り続けた電車の旅も終わり、いよいよ標高3600m・チベット自治区の首都、ラサ駅に到着です。
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