僕がインドに呼ばれたか呼ばれてないかについての考察。
なますて。
今日は僕のインドへの溢れんばかりの思いを書き綴ります。
行ったことある人は思い出してください。
行ったことない人は想像してください。
以前も軽く触れましたが、僕は5年前に人生出始めての一人旅でインドを訪れました。
一回目の旅のルートはデリー→アーグラー→バラナシ→コルカタ。
悪いインド人が多い場所に純粋な姿のまま飛び込んでしまった僕。
思い返すと、素っ裸でお金を体に張り付けて旅しているようなものでした。
この旅で
◆買い物するまで出さないソフト軟禁(バラナシ・コルカタの二カ所で遭遇)
◆「僕がいい宿知ってると」を素直に信じて高くて超絶薄暗く汚いところに泊まる(コルカタ)
という思いがけないハプニングに遭遇しました。
他にも自分のミスで電車に乗れない(アーグラ)、帰りの日程を勘違いする(一日早く帰るつもりになっていて、手元にお金ない!)みたいな嘘みたいなミスを連発していました。
自分のミスも重なり、嫌な思い出も多く、しばらくインド(海外旅行も含む)はやめよう・・・と思っていました。
しかもこの旅の後遺症として、地元の人に声をかけられても冷たく接する症候群に感染してしまったのです。(主にインドにて発症)
僕とインド人とのやり取りを見て、妻は…
「もっと軽く受け流せばいいじゃん…」
と言われてしまいます。
しかし…僕は知っています。
奴らのダマし方は巧妙です。
奴らに隙を見せてはいけないのです!!
高い値段をふっかけてくるぐらいなら何の問題もありません。
さりげなくいいやつを装って、こちらが断れないぐらいお世話してきて、そこから突然回収に走ってきます。
例えば、「俺が町を案内してやる!」そして「チケット取ってやる!」最終的には「家で飯を食っていけ!」
といった感じです。
初めてインドに行った時の純粋無垢な僕は(今も割りとピュアですが)、インド人の優しさ(ほんとは違う)に触れて、
「これが噂に聞く、旅での素敵な出会いだね…」
なんて思っていました。
しかし、インド人は甘くありません。
こちらの予定を最初に聞かれて、フィナーレに向けて優しさの山場を持ってきます。
ダマされるというよりも、こちらに選択肢を与えない状況を作ってきます。
さんざん優しくした後に帰る直前に、
「知り合いが布屋さんをやっているから!」とか言ってきます。
「買うつもりはないよ」と言いますが、彼らも「見るだけでいいから」と言ってきます。
でもそのお店でもいろんな飲み物とか食べ物とかだされて、引けなくなってしまうのです。
しかもよくわからん素材の布ですよ。
日本には「ユザワヤ」があることを知らないのでしょうか。
そもそも僕は普段の生活加工前の布を使うことがありませんがね。
自分で言うのもなんですが、結構律儀な僕。
いろいろしてもらった後に断れないんです。
最終的には
「じゃ…一番安いやつを…」
となります。
それでも彼らは
「ほらよく見ろ!これは100%シルクだ」!
とか
「見ろこの繊細な縫い目!職人が手作りで作ったんだぞ!」
とか僕にとって驚くほど無益な情報を提供して購入単価を釣り上げてきます。
改めて言いますが
「布の良し悪しとかわかんねーから!!!」
「家の実家、歴史ある布屋じゃなくて八百屋だから!!!」
「野菜の良し悪ししかわかんねーから!!!」
って話な訳です。
その後よくわからないまま、それなりの値段でよくわからん布を買わされます。
その結果、観光地で積極的に声をかけてきて、こちらに最大級の優しさを提供してくる人は要注意人物と認定します。
さて。ここでインドの嫌いなところを箇条書きにします。
①ダマし方がいやらしい
ニューデリー駅の入口で、変なおっさんが横一列に並んでおり、観光客が止められます。
そこで
インド人:「チケットがないと入れない」
僕:「え?そんなことないだろ?」
と思って通り過ぎると
インド人:「日本人!ちゃんと話を聞けよ!!」
とか言ってガチギレされる。
こちらも最初は騙されると思って身構えてますが、あまりにもしつこく、かつ沢山の人が僕を止めてくるのでふと
僕:「ルール変わった?」
とか思ってしまします。
イメージ的には僕が日本に帰って「花やしき」に行った時に
「ルール変わったので入口でチケット買ってください!!」
って言われるようなもの。
「ぁそうなんだ…最近ルール変わったのね」
的な感じで払ってしまします。たぶん。
※ニューデリー駅構内に入るのにはチケットがなくても入れますので、ガンガン無視してください。
②圧倒的に汚い
とりあえず道端に色々なものが落ちている。
◆排泄物(主に牛)
◆ごみ
◆動物
◆その他人間が廃棄するほぼすべてのものが落ちている
暑いインドではサンダルで移動することが多いので、うっかり踏むとかなりのダメージを受けます。
先日も牛の横をすり抜けた瞬間にじょぼじょぼー…
は!この音は!
恐る恐る振り向くと「華厳の滝」を連想させる水圧で牛が排尿しています…
牛のそばにいる僕のカーゴパンツに聖水が浴びせられます。
こりゃインドの打ち水ですな。
さて。駅のホームで男性女性問わず用を足しています。
駅ではトイレを使う文化がないようです。
彼らに
「あるよ。あっちにトイレ。」
と教えてあげたくなります。
この「線路がトイレを兼ねる」はインドで経験した中でも最大級のカルチャーショックでした。
③全て交渉で面倒
スーパーやコンビニなどが少なく、値札のないお店で商品を買うことが多いです。
つまり、値段を聞いてから買わないといけないのです。
リキシャ(オート三輪車)に乗るときも基本は事前に交渉が必要です。
これはアジアの国どこもだけど、とりあえず面倒。
最終的には宿から出たくない病気になります。
④めっちゃ写真撮られる
以前インドに来た時は感じなかったけど、マジで写真撮られます。
ニューデリーに住んでる人なんかは外国人を見慣れているようですが、地方に行くと日本人は珍しい存在なのです。
ハリウッドスターになった気分です。
最初は「いいよー」って感じで接しますが、全員が自分の携帯に画像のデータを手に入れようとそれぞれの携帯電話で撮影を始めます。
なかには
「その携帯…カラーじゃないよね?」
ってぐらい古い携帯で写真撮ってくるインド人もいます。
お互いデータ送り合っていただけませんかね?
⑤暑い
デリーも暑いが特に北西部(ラージャスターン州)は毎日約40度。
風が吹いても熱風が体を包む感じが相当しんどいです。
冷たい水も一時間で白湯に早変わり。
唯一のうれしいことは、洗濯したカーゴパンツが2時間でカラッカラに乾くぐらいでしょうか。
※インドに入ってからワキからコリアンダーの香りがするようになってきました。
最初のインド旅からしばらくするとすぐにインドに行きたくなりました。
僕は考えました。
もしかしてインドに呼ばれている?
と。
俺ってやっぱり旅人なんだ…とかね。
改めてインドに来てみて思いました。
声を大にして言います。
僕は呼ばれてない。
いい人もたくさんいるのは間違いのないです。
実際僕らも多くの人に助けられてます。
いい所なのもよくわかっております。
でもね。
僕は思うんですよ。
もうインドはいいや…と。
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